マツダと日産が「究極の次世代エンジン」を2018年に搭載?

マツダが従来比で燃費を大幅に向上させた新型エンジンを、2018年度末に5年ぶりにフルモデルチェンジを予定している次期「アクセラ」への搭載を皮切りに、順次搭載車種を拡大するそうです。

MAZDA_AXELA

この新エンジンは「HCCI」(Homogeneous Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)と呼ばれる技術を使ったもので、同社では第2世代の「スカイアクティブ」技術として位置付けているもの。

空気と燃料を十分に撹拌した後、圧力を高めて発火させる仕組みで、点火プラグを主に使う従来方式に比べて燃焼効率が高いのが利点ですが、着火制御などが難しく、これまで量産化に成功したメーカーは無いそうです(画像は現行エンジン)。

MAZDA_SKYACTIV

ガソリン燃料をディーゼルエンジンのように自己着火させて、CO2削減とクリーンな排気を両立させる「究極の燃焼方式」とされており、従来のガソリンエンジンに比べて低温で燃焼させるため、NOxがほとんど発生せず、大幅なCO2削減効果が見込める反面、安定した燃焼領域が限られているのが課題とされていました。

日経新聞によると、今回マツダが量産化に目処をつけた新エンジンの場合、同社の従来エンジン比で燃費が30%程度向上するそうで、現行アクセラに採用した場合、リッター当たり30kmに迫る燃費になるとか。

同社は欧米の環境規制対応で2019年までにEVの量産を予定しており、2021年以降にPHVも投入する計画のようですが、新興国向けなどには少なくとも2030年頃までエンジン車が主流になるとの予測から、今後も引き続きエンジン本体の改良を続ける考えのようです。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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