マツダと日産が「究極の次世代エンジン」を2018年に搭載?

一方、日産も昨年、世界初の技術を採用した直4ターボエンジン「VC-T」(バリアブル・コンプレッション・ターボチャージド)をパリ・モーターショーで公開しました。

INFINITI_VC-T

同エンジンは、可変圧縮比技術により、走行状況やドライバーによるインプット情報にあわせてピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化します。

走行中に圧縮比を8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で自在に変化させることが可能で、4気筒で6気筒エンジン並み(272ps/390Nm)のパフォーマンスを発揮。

騒音や振動が少なく、高出力のV6エンジンに比べて軽量かつコンパクトなのが特徴で、低回転域(加給圧:低)を使う巡航時では圧縮比を上げてトルクを引き出し、加速時など、高回転域(加給圧:高)を使うシーンでは圧縮比を下げることでノッキングの発生を防止する仕組み。

INFINITI_VC-T

日産では、このエンジンを2018年から新型車に採用する計画のようです。

クルマの電動化が進む中でも、各自動車メーカーでは次世代エンジンの開発が本格化しているようで、内燃機関の可能性追求は今後も続くことになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:MAZDA、NISSAN)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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