フォードが、2017年1月にアメリカで開催されるCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)とNAIAS(北米国際自動車ショー)という2つの大きなショーにおいて、次世代の自動運転実験車両を公開するということです。
フュージョンハイブリッドをベースに製作された実験車両では、LiDAR(レーザーセンサー)のレイアウトを最適化したことにより、センサーをこれまでの4個から2個へと減らしながら従来以上の空間情報を得ることができるようになったというのが特徴です。
なおLiDARと呼ばれているレーザーセンサーは、赤外線などを多点的に使うことにより、物体までの距離や形状を認識するセンサー。リアルタイムに周辺の状況を3Dデータ化できるもので、自動運転技術の実用化には欠かせないセンサーとなっています。そのLiDARの数を減らせるレイアウトの発見は、コストダウンへのアプローチとして注目といえそうです。
今回、発表した自動運転の実験車両により自律走行のプラットフォームと仮想ドライバーシステムを進化させるというフォード。完全自動運転の一歩手前といえるSAEレベル4(高度な自動化)の自動運転技術を2021年までに実現することを目指しています。
(山本晋也)
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