トヨタ86の原点! カローラに羊の皮を被った狼、「レビン」が2代目から登場!【Corolla Stories 17/50】

カローラでスポーツモデルといえば「レビン」が代表車種。2ドアクーペや2ドアハッチバックのボディを持った、いかにも速そうなクルマです。

この2代目で初めて設定されたレビンといえば、2T-Gエンジンが3代目までラインナップされてきました。この2T-Gとは、当時カローラのトップエンドとなる1600ccの排気量を持ち、また動弁機構にはDOHCというスポーツエンジンには必須の吸気と排気が別々となった2つのカムシャフトを装備しています。

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当初、これはレビン専用ユニットともいえたもので、この2代目、3代目では、セダンシリーズには搭載されていないものでした。3代目であったのはクーペのレビンGTとレビン。
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そしてリフトバックのGTでした。
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しかし4代目になって初めて、セダンにGTグレードが設定され、スポーツエンジンである2T-GEU型が搭載されたのです。加えて、レビンシリーズにも初めてGTというグレード名が与えられたのです。
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175/70HR13スチールラジアルタイヤ、4輪ディスクブレーキ、革巻きステアリング、ウレタンシフトレバーノブ、クイックステアリング(ギヤ比が非常に小さな16.1に設定された)、リヤスタビライザー付きハードサスペンションなどの専用装備が採用されました。
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見た目はそれほど速そうではないのですが、その中身は「セダン版レビン」といえる内容となっていました。まさに「羊の皮を被った狼」だったです。

その後、5代目に登場するレビンの型式がAE86で通称「ハチロク」とファンの間で呼ばれたため、トヨタは現在のスポーツカーにそのまま「86(ハチロク)」と命名することになったのです。

レビンは、AE111型の 8代目まで続きます。9代目になるハズだったレビンは、最終型のセリカとして登場したと言われています。

(文:カローラせんせい/小林敦志)