日産が8月27日に米カリフォルニア州で開催したイベント「日産360」で同社の「リーフ」を改造した自動運転モデルを公開、東京オリンピックが開催される「2020年までに複数の車種への自動運転テクノロジー搭載を予定している」と発表して話題に。
また同社は9月26日、日本で初めて神奈川県でナンバーを取得したと発表、今後、実際の交通環境の中で実証試験を予定しているようです。
この自動運転車両は「自律走行」が可能で、10月1日に千葉県の幕張で開幕したエレクトロニクスとITの見本市「CEATEC JAPAN 2013」でも公開され、走行デモを披露するなど、「技術の日産」をアピール。
5つのレーザースキャナーと、5つのカメラを用いて周囲360度の状況を常時把握し、他の車に遭遇すると、人工知能が相手の動きを読み、その場に応じた適切な行動ルールを蓄積された知識の中から選び出すことが可能。
日産によると、このシステムにより信号機が無い交差点への侵入や駐車車両の追い越しなど、複雑な運転環境においても正しく状況判断して安全な走行を実現するとしています。
公道での実証試験は周囲への安全を配慮して有人で行われ、車線内走行や車線変更、分岐車線への移動、追い越し、渋滞最後尾車両に追従して停止、信号での停止といった6種類の場面を想定して自動走行させる模様。
一方、「自律型」自動走行車で先を行くのが米Google社。
お馴染みの2代目プリウス改造車を2010年に発表して以来、既に試験走行距離は48万km以上に達しており、10台以上の試験車両を開発しているとか。
しかも一度も交通事故を起こしていないと言います。
自動車メーカーではない同社がこうした自動運転技術を開発していることに対して、各自動車メーカーは危機感を持っているようで、今回日産がGoogle社のルーフ上でクルクル回転する高価なVelodyne社製レーザーレーダーを使わずに、独自に開発したセンサーシステムで自律走行を実現しているのもその表れと言えそうです。
■CEATEC JAPAN 2013 Webサイト
http://www.ceatec.com/2013/en/application/
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