モデルチェンジした新型マツダ アテンザ。既報の通りスカイアクティブエンジンは3タイプ用意されています。
ガソリン2.5リッターエンジンは、最高出力138kW(188PS)/5700rpm、最大トルク250N・m(25.5kgf・m)/3250rpmとトルクフルに仕上がっています。
1500回転以上はほぼ250N・m以上のトルクを発揮。6AT車のJC08モード燃費は15.6km/Lとなります。
ガソリン2リッターエンジンは、最高出力114kW(155PS)/6000rpm、最大トルク196N・m(20.0kgf・m)/4000rpm。
トルク特性は台形に近く、3000回転以上ではほぼフラットトルクなり、そのままパワーバンドまで力強さを維持。6AT車のJC08モード燃費は15.6km/Lとなります。
トルクフルなガソリンエンジンも魅力ですが、やはり一番の注目は2.2リッタークリーンディーゼルでしょう。
最高出力は129kW(175PS)/4500rpmですが、最大トルクはなんと420N・m(42.8kgf・m)/2500rpmという力強さ。
ディーゼルらしく低回転域をトルクで稼ぎ、高回転域をパワーで稼ぐ性能曲線になっています。6AT車のJC08モード燃費は20.0km/L。そして6MT車ではセダンが22.4km/L、ワゴンが22.2km/Lとなります。
つまりアテンザで一番燃費が良いのはディーゼルのMT車ということになります。最近の新型車ではMT車の燃費がAT車やCVT車に劣るケースが多いだけに、これは珍しいと言えるかも知れません。これにはちゃんとした理由があります。
今や低燃費システムは各メーカーのトレンドとなっていて、アテンザも減速エネルギー回収システムi-ELOOPとアイドリングストップ機能を採用。アイドリングストップの再始動時間はディーゼルで0.4秒、ガソリンでは0.35秒以内という素早さ。しかもMT車にもこのシステムが搭載されているのです。
他メーカーのMT車ではアイドリングストップ機能非搭載車が多く、燃費性能ダウンの原因となっていましたが、新型アテンザではこの点も抜かりなしというわけです。
軽量高剛性のスカイアクティブボディとスカイアクティブシャシーがエンジン性能を存分に引き出してくれます。
まさにマツダ車らしい「人馬一体」を具現化したクルマだと言えますね。
(松沼 猛)
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