■52kWhのバッテリーパックを積み、約400kmの走行が可能
ルノーは現在、「5」(サンク)後継となる新型EVハッチバックを開発中ですが、そのティザーイメージが公開されました。
初代5は1972年に誕生、高性能バージョンとなる「5ターボ」も設定され、WRC(世界ラリー選手権)でも活躍。日本市場には1976年に導入されました。2021年1月、後継モデルを示唆する「5(サンク)プロトタイプ」を公開、2021年5月には、市販型の車名が「R5」になることを発表しています。
これまで市販型プロトタイプを捉えてきましたが、ティザーイメージでは、レトロ風味のヘッドライトとテールライトの最終的なデザインの詳細がいくつか確認できます。
また、2021年初頭の同名のプロトタイプと比較して、ヘッドライト・クラスターの形状と外観が量産モデルでどのように変化したかを確認できます。さらに「R5 ターボ」ホットハッチを彷彿とさせる、キャラクターラインを配置するサイドセクションが示されています。
ハイライトは、特大の「5」の形をしたバッテリー充電ライトを組み込んでいるボンネットでしょう。市販型では、52kWhのバッテリーパックを積み、WLTPサイクルで248マイル(約400km)走行が可能となる予定です。
後継モデルでは、日本の血を引くルノー、日産、三菱アライアンスの小型電気自動車用「CMB-B EV」プラットフォームに載ります。ルノー・クリオに採用されている「CMF-B」アーキテクチャの部品を70%使用していますが、純粋に電気自動車専用に設計されているため、製造コストは30%安くなると同ブランドは語っています。
キャビン内では、完全にデジタル化された長方形のドライバーズディスプレイとともに、ダッシュボードから突き出たタブレット型のインフォテインメントタッチスクリーンが搭載されると予想されます。
ルノー5新型のワールドプレミアは、最速で2024年初頭とみられ、最強バージョンとなるアルピーヌ「A290」も控えています。
A290では、シングルモーターと53kWhバッテリーパックを積み、2つの電動パワートレーンが搭載されます。エントリーレベルでは最高出力218ps、最も強力なモデルでは最大270psを発揮すると予想され、どちらのバージョンも前輪によって駆動されます。