鈴木僚太(ピーコックブルー) 
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■運転免許証の暗証番号2つ設定したけど、何に使うの？
先日、運転免許証の更新に行ってきたのですが、一般的な講習と合わせて4桁の暗証番号を2つ設定しました。念のため、スマホにメモしておいたのですが、免許証を取得してから一度もこの暗証番号を使用したことがありません。
「どうせ使う機会がないから、適当な数字でいいや」と設定して、忘れてしまうドライバーも多いはずです。
そこで今回は、免許証の暗証番号がどのような場面で使われるのか調べてみました。
●本人であるかどうかの確認ために使われている
調べてみたところ、銀行や市町村など民間の窓口で手続をする際に運転免許証を身分証明証として使用する場合、本人であるかどうかの確認をするために、暗証番号の入力が必要になるケースがあります。
2007年から導入され始めたICカード運転免許証にはICチップに個人情報が記録されており、内容を読み込むためには、2つの暗証番号を入力する仕組みとなっています。ひとつ目の暗証番号で「氏名」「生年月日」「免許証交付年月日」「有効期間」「免許の種類」「免許証番号」で、ふたつ目で「本籍」「顔写真」を読み取ります。
たとえば、三菱UFJ銀行のホームページには、「運転免許証やICチップを読み取ることで、本人確認書類の撮影やお客様情報の手入力が一部不要となります」と記載があり、非対面で口座開設を行う際などにも使用されています。
こんな使用用途があるのかと感心した一方、そもそも筆者は「暗証番号がなぜ必要なのか」、「どのような場面で使用するのか」を説明をされた覚えが全くない…。
大切な番号なので忘れないように！と、控えの紙に番号を記入しましたが、意図を理解していない人が大半なので、捨てたり忘れたりするのは当然なのでは？と思ってしまいます。
現時点では、そこまでICチップの暗証番号を使用する機会はありませんが、今後、よりIT化が進んでいけば、ネット上で本人確認を行うケースも増えてくるので、暗証番号は忘れずに覚えておいたほうが良さそうです。
●暗証番号を忘れたら、どうすればいいの？
では暗証番号を忘れてしまった際は、どうすれば良いのか、も気になったの調べてみました。
警視庁のホームペーシを確認してみたところ「暗証番号を3回続けて間違えるとICチップは読めなくなります」と記載がありました。思い当たる番号を3回入力して、ヒットすれば問題ありませんが、すべて間違えてしまった場合は、再度手続きを行う必要があります。
「運転免許試験場」、「運転免許センター」、「警察署」で復旧することができるので、運転免許証を持参の上、手続きを行います。また、確実に番号を忘れてしまった場合も、上述の3箇所に行くことで、番号の照会をすることができるのですが、防犯の観点から電話での照会は行っていません。
このように免許証に設定した暗証番号には、本人かどうかを確認する重要な役割があることが分かりました。適当に推測されやすい数字に設定したり、クレジットカードの番号をそのまま使用したりすると、トラブルに発展する可能性もあるので、独自の番号を設定したほうが良いですね。
また、単純にICカード運転免許証の啓蒙が足りていないから、失念して再度手続きをする人が増えているのだと思います。
最近では、『免許証のICチップで国民が監視されている!?』と話題になっていましたが、教えてもらえないのであれば、自分自身で「なぜそのような仕組みとなっているのか」を積極的に調べていくことで、騙されたり損したりすることがなくなるのではないでしょうか。
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