■出力、トルクを向上させたモーターと容量拡大が図られたバッテリーを新たに搭載
世界に先駆けて電動化を宣言したボルボは、バッテリーEV(BEV)専用モデルであるC40、そしてコンパクトSUVのXC40にもBEVを設定しています。
2023年3月8日(水)、「ボルボC40 Recharge」「ボルボXC40 Recharge」が一部改良を受けました。ボルボWEBサイトのオンラインストアで同日、予約受注の受付をスタート。なお、デリバリー開始は、同年夏の予定になっています。
今回の仕様変更により両モデルは、出力とトルクを向上させたモーター、容量の拡大が図られたバッテリーにより後輪を駆動するシングルモーターモデルになります。
新たに自社開発されたDCモーターの最高出力は、従来の170kWから約3%向上となる175kW(※)、最大トルクは従来の330Nmから約27%向上になる420Nm(※)を発揮。
また、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は、約5%増となる69kWhから73kWhに拡大。日本仕様の一充電走行距離(WLTCモード)の数値は未定となっています(※は国土交通省申請予定値)。
なお、登場時の「C40 Recharge Twin」は前後にモーターを備えたAWDで、2022年3月には前輪駆動のシングルモーターモデル「C40 Recharge Plus Single Motor」がエントリー仕様として追加されていました。
一方、XC40のBEV仕様は、2022年5月、前後にモーターを搭載するAWD仕様の「XC40 Recharge Ultimate Twin Motor」と、前輪にモーターを搭載するシングルモーター仕様の「XC40 Recharge Plus Single Motor」という2本立てでした。
一部改良という規模で今回のように駆動方式を変更するというのは、内燃機関仕様ではほとんど例がなく、モーター搭載の位置で駆動方式を変更できるBEVならではといえるでしょう。
そのほか、C40 RechargeとXC40 Rechargeに、「ピクセルLEDヘッドライト」や20インチアルミホイール、プレミアムサウンドオーディオシステムなどを標準化する「Ultimate(アルティメット)」 と、充実装備のベース仕様の「Plus(プラス)」の2つのトリムレベル(グレード)を用意。
「Plus」には、「エアピュリファイヤー(PM2.5センサー付)」が標準化されるとともに、新デザインの19インチ5スポークアルミホイール(ダイヤモンドカット/ブラック)が備わります。
そのほか、「Google Apps and Services(Google アプリ/サービス)」「Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)」の無償利用期間が従来の4年から5年に延長されています。さらに「ワンペダルドライブ」に、自車両の前方に車両が検出されない場合にコースティング走行を可能にするオートモードを追加。
ボディカラーでは、新色の「クラウドブルー」と「ヴェイパーグレー」が追加されるとともに、メタリック・ペイント、プレミアムメタリック・ペイントを無償化されています。
※上記写真は、欧州仕様です。
●価格
「C40 Recharge Plus Single Motor」:699万円
「C40 Recharge Ultimate Single Motor」:739万円
「XC40 Recharge Plus Single Motor」:679万円
「XC40 Recharge Ultimate Single Motor」:719万円
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
ボルボWEBオンラインストア
https://jp.volvocars.com/jp/buy/digital-lounge/online-meeting/