■新型コロナ禍にも負けず、雨にも負けず、戦い抜けるか? 国沢光宏が贈る、ラリージャパン2022参戦レポート!
愛知と岐阜で、ラリージャパンが始まった。
初日となる10日(木)は、トヨタスタジアムでセレモニアルスタートを行った後、鞍ケ池で1本目のSS(スペシャル・ステージ)となる。初日こそトヨタスタジアム周辺でのイベントにとどまるが、11日(金)は朝から東に移動。古い伊勢神トンネルを抜けるSSや、稲武、設楽といった、豊田市とは思えないのどかな農村風景の中を、派手なカラーリングのラリーカーが通り抜ける。
新型コロナ禍などの影響により、林道で見られる場所が限られてしまっているものの、「リエゾン」と呼ばれる競技区間から競技区間までの移動の様子は、自由にどこでも見ることができる。
7日の月曜日から9日の水曜日までの3日間をかけて、「レッキ」と呼ばれる下見走行が行われ、すでに熱心なファンを少なからず見かけた。信号などで待ちかまえればじっくり写真が撮れると思う。ラリー車、かっこよいです。
また、ラリージャパンは集落の中も通過する。普段は生活に使われている道路を全開&信じられない速さでラリー車が駆け抜けていく。当然ながらSSの横に住んでいる方は観戦自由! 無料です(笑)。もし通過する集落に実家や親戚があれば大ラッキー! ラリー期間中は遊びに行くといい。ラリー車が通過する前後は普通に通行できます。マラソン大会みたいなもの。
こうなると夢は膨らむ。沿道に住んでいるなら庭や空き地などで臨時のオートキャンプ場をやったり、車中泊できるような駐車場をやったりしたらいいと思う。そうすればラリーも見やすくなるし、オートキャンプなども楽しめるから、レジャーとしたら一石二鳥。そのあたりが海外でのWRC人気の理由にもなっている。継続的に開催されたら大きなお祭りです。
土曜日となる12日は戦いの場が岡崎市や新城市に移動する。
この日の1本目となる額田SSも、2本目の三河湖SSも、農村の一般道を走る区間が出てきます。中でもラリージャパンの名物となりそうなのが神社コーナー。セントラルラリーでは「神社にぶつかったらたいへん」ということから、神社を背にして走り抜ける設定。ラリージャパンは神社に向かって全開となった。
SS10の新城SSは、幅広い高速ワインディングロード。箱根ターンパイクのような道でフルアタックを行う。ここも観戦ポイントが設定されていないため、観戦することはできない。ただ、ラリージャパンのすべてのSSの様子は、BSのJ SPORTS 3にて放送されるので、見たいならぜひ! 12日土曜のSS10、見どころのひとつです。
新城への長い距離の移動には一般道を使うため、これまた走行中のラリー車見物にはいい。はたまたこの日の最後のSSが行われる岡崎市内に出かけるのもいいかも知れない。たくさんの人が集まるお祭りになると思う。周辺にお住まいなら、お買い物や晩ご飯を食べに行くつもりでWRCの雰囲気を味わってみたらいかがだろう。WRC、走っているクルマを見るだけじゃなく、地域のお祭りになる。ラリー車が走ることで周辺にはご迷惑をおかけするかも知れないが、それ以上に楽しんで頂けると考えます。
そして最終13日の日曜日は恵那。雨という残念な予報ながら、降る時間は短いと思う。恵那周辺は観光地も多く、もしかすると観戦できる場所がある可能性大。クルマ好きでラリージャパン誘致を助けてくれた古屋圭司衆議院議員も、WRCのTV番組に出て「見られるかもしれません」と言っていた。何より恵那市長もクルマ好き。たとえ見られなくても、古い家並みが残る岩村などのリエゾンは、存分に楽しめることだろう。
(文・写真:国沢 光宏)
【開催概要】
FORUM8 RALLY JAPAN 2022 AICHI/GIHU
●開催期間:2022年11月10日(木)~13日(日)
●日程:
・DAY1/11月10日(木):SS1 鞍ケ池SS(鞍ケ池公園)
・DAY2/11月11日(金):SS2/SS5 伊勢神SS(旭高原)、SS3/SS6 稲武SS(黒田ダム)、SS3/SS6 稲武SS(旧駒が原分校)
・DAY3/11月12日(土):SS8/SS11 額田SS(千万町楽校)、SS9/SS12 三河湖SS(熊野神社)、SS13/SS14 岡崎SS(岡崎乙川河川敷)
・DAY4/11月13日(日):SS15/SS19 旭高原SS(旭高原元気村)、SS16/SS18 恵那SS(恵南林道)
【関連リンク】
・ラリージャパン 公式サイト
https://rally-japan.jp/