ホンダPCXユーザー必見。超簡単DIY、 スイッチユニットディマーを交換してみた

■長年乗ってるスクーターをさらに乗り続けたい時の「対処一例」

ホンダPCXはお手軽な小型・普通自動二輪スクーターとして人気の車種です。国内では2010年に初代モデルを発売。すぐにベストセラーとなりました。現在は4代目モデルとなっていて、モデルチェンジの度に使い勝手が進化している名車です。

愛車の2013年式ホンダPCX150
愛車の2013年式ホンダPCX150

私も2013年式の初代PCX150を愛用しています。150ccモデルを選んだのは、高速道路を走ることができるから。高速道路でも100km/hで走れますので、目的地に早く着きたい時には重宝しています。

●突如ライトが点灯しなくなった

そんなPCX150ですが、ある日ヘッドライトが点灯しなくなりました。なにしろ9年以上乗っているので、バルブ切れでもおかしくないところ。ですがPCXのヘッドライトは2連なので、2個同時にバルブ切れをするのは考えにくいところです。

点灯しなくなったヘッドライト

同じような症状があるかと思ってネットで調べてみると、スイッチユニットディマーが故障するケースがあるとのこと。

スイッチユニットディマーとは、ヘッドライトのHi-Lowを切り替えるスイッチのことで、ハンドル左のスイッチボックスについています。

これがスイッチユニットディマーです

スイッチユニットディマーは、ホンダの純正部品として2000円前後で買うことができます。初代モデルでは製造時期によって品番が3種類あるようです。

PCX150は初代PCXがマイナーチェンジした2012年に追加されたモデルで、「35170-KYZ-901」が該当するとのこと。ということで、ネットで購入しました。

購入したスイッチユニットディマー
品番は35170-KYZ-901

●トラブル原因と交換部品をネット検索で調達し、いざ作業

早速交換をしてみましょう。まず、スイッチユニットディマーをスイッチボックスに固定している爪を、マイナスドライバーなどで外しておくと後の作業が楽になります。

マイナスドライバーでこじっておくと楽です

スイッチボックスを固定しているプラスネジ2本を外します。

上のネジ
下のネジ

スイッチボックスの内側を見ると、スイッチユニットディマーに接続している電源コードを押さえる金属プレートがネジで固定されています。このプレートを外すと電源コードを引っ張り出せるようになります。

銀色の金属プレートを外します

スイッチユニットディマーをスイッチボックスから外して、電源コネクターを外します。この時にコネクターの爪を折らないように気をつけましょう。 スイッチユニットディマーが外れたら、新しいスイッチユニットディマーにコネクターを繋いで、一旦エンジンをかけてライトが点灯するか確認しましょう。

一旦エンジンをかけてヘッドライトの点灯を確認
一旦エンジンをかけてヘッドライトの点灯を確認
右が新品のスイッチユニットディマーです
右が新品のスイッチユニットディマーです
取り外したスイッチユニットディマー

この時にヘッドライトがつかなければ電装系のトラブルが考えられます。今回はヘッドライトが点灯したので、外した時の逆の手順でスイッチユニットディマー、スイッチボックスを戻して作業終了です。

新しいスイッチユニットディマーの取り付け完了!
新しいスイッチユニットディマーの取り付け完了!

作業時間は10数分。工賃も浮かせることができました。もし似たような症状を感じた場合はスイッチユニットディマーを疑ってみることをオススメします。

(文・写真:ぬまっち

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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