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■K.BREAKブースならではの「上げ下げ」の巧妙
●スタンス系にも効くオーバーフェンダー
ハイエースのカスタムはもはや一大ジャンルと言えます。その中でもローダウン系は、かなり浸透したカスタムではないでしょうか。東京オートサロン2022の北9ホールにブースを構えるK.BREAKは、ハイエースのローダウンをメインに据えて出展していました。
このハイエースはハイエースカスタムジャンル『クラシックスタイル』の先駆者ブランドのBEECASのデモカーで、チンスポイラー、バッドフェイスボンネット、ワイパーガード、フロントサイドスポイラー、サイドステップ、リアサイドスポイラー、リアスリットスポイラー、オーバーフェンダー、ダックテールがセットになったBaby Gangというシリーズのエアロが特徴です。
そのエアロの中でも特に注目したいのが、オーバーフェンダー。
新作2ピースホイールのBEE-IIに取り付けられるのは、いわゆる引っ張りタイヤで、17インチのホイールに取り付けることでローダウン感が出ます。
しかしフェンダーアーチがノーマルのままだと、タイヤとアーチの隙間が気になるところ。
このオーバーフェンダーを被せることで、そのアーチの位置を下げることができ、ローダウン感はいっそう増していきます。引っ張りタイヤを多用するスタンス系にも、このオーバーフェンダーは効果があると思います。
ハイエースのどこをどうすればカッコよくなるか?ということを知り尽くしたブランドならではの提案ではないでしょうか。
●ジムニーはリフトアップ
ローダウンなハイエースに対して、リフトアップを見せるのがジムニー。
バンパーを外してスチール製のガードとし、その下にもアンダーガードを備え、オーバーサイズのオフロードタイヤを履くという流行のヘビーデューティースタイルです。
しかし、このジムニーは闇雲に大きなオーバーフェンダーをつけるのではなく、必要最小限のオーバーフェンダーをアクセント的に使って「ド派手なオーバーフェンダーはシエラに任せればよい」というジムニーらしさが強調されています。
このオーバーフェンダーとこのタイヤサイズは、ジムニーならではの小回りの利いたクロスカントリー性能を生かすという提案なのです。
(写真・文:松永 和浩)