フォルクスワーゲン・ポロをベースとしたコンパクトクロスオーバーSUV「Taigo(タイゴ)」の日本導入に期待

■1550mmの高さ制限のある機械式立体駐車場などにも入庫可

電動化と共に、SUVの品揃えを充実化させているフォルクスワーゲン。2021年5月にマイナーチェンジ版が日本に上陸したティグアンをはじめ、T-Roc(Tロック)、T-Cross(Tクロス)と、ミドルサイズからコンパクトSUVまでのラインナップが揃っています。

フォルクスワーゲン・タイゴ
欧州で披露されたフォルクスワーゲン・タイゴ

7月末に欧州でデビューを果たした、コンパクトクロスオーバーSUVの「Taigo(タイゴ)」も日本のSUVシリーズに加わるのか気になるところ。

この新型コンパクトSUVは、ブラジルで販売されている「Nivus (ニバス)」と同様に、フォルクスワーゲンの新たな購買層と期待される若いユーザーをターゲットに据えているそうです。

フォルクスワーゲン・タイゴ
フォルクスワーゲン・タイゴのサイドビュー

BセグメントのポロとT-クロスと同様に「MQB」プラットフォームが採用された「Taigo(タイゴ)」は、全長4266×全幅1757×全高1494mmで、ホイールベースは2566mm(欧州値)。

T-クロスの全長4115×全幅1760×全高1580mm、ホイールベース2550mm(日本仕様)と比べると、全長が長く、全高を抑えた伸びやかなフォルムが与えられています。タイゴがもし日本に導入されれば、全高が1550mmに収まるはずで、機械式立体駐車場などの高さ制限のある駐車場にも対応します。

フォルクスワーゲン・タイゴ
「R-Line」のリヤビュー

なお、サイズ的に比較的近いのは、日本でも人気のアウディQ2(全長4200×全幅1795×全高1530mm、ホイールベース2595mm)やルノー キャプチャー(全長4230×全幅1795×全高1590mm、ホイールベース2640mm)あたり。

エクステリアデザインは、コンパクトでも力強いプロポーションが目を惹きます。中でもCピラーが大きく前方に傾斜、クーペのようなシルエットを描いています。また、グレードやオプションに応じて、新しいLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」やイルミネーション付きラジエターグリル・クロスバーも装備されています。

フォルクスワーゲン・タイゴ
フォルクスワーゲン・タイゴのインパネ

インテリアには、凝った意匠が目を惹くマルチファンクション・ステアリング・ホイールや最新の操作系を標準装備。インフォテインメントシステムは、第3世代の「MIB3」がベースで、「eSIM」を採用するオンラインコントロールユニットや「App Connect Wireless」などが含まれまていす。

ストリーミングサービスへのアクセスや対話式の音声コントロール、「Volkswagen ID」を使ったクラウドベースのパーソナライゼーションなどにより、グレードやオプションによっては最新の「MIB3.1」サービスを利用することが可能。

フォルクスワーゲン・タイゴ
フォルクスワーゲン・タイゴのフロントシート

また、先進安全装備も充実していて、「シティエマージェンシーブレーキ」機能をはじめとした、「フロントアシスト 」や、車線逸脱警報システムの「レーンアシスト」などが標準装備されています。210km/hまでの部分自動運転を可能にする「トラベルアシスト」がオプションで用意されています。

日本には、すでにコンパクトSUVのT-クロスが導入されていますが、SUVが販売の主役になっている中、異なるデザインやディメンションなどが与えられたフォルクスワーゲン・タイゴの上陸も期待したいところです。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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