■プジョー最新のエンブレムを戴く308。日本発売は2022年か!?
すでに日本での先行予約を開始している新型フォルクスワーゲン・ゴルフに続き、欧州Cセグメントでライバルとなるプジョー308の新型モデルもフランス本国において発表されました。
現行型プジョー308のステアリングを握ると、現行ゴルフ(VII)にもひけを取らない、あるいはそれ以上とも思える走りを披露してくれます。個人には、エクステリアデザインがもう少し洗練されていれば、もっと売れていいと感じていました。
新型プジョー308は、最近のプジョーモデルと同様に、スポーティでより存在感のあるエクステリアを手に入れているようです。全長は110mm延長され4.36m、ホイールベースが55mm延長されたことで、伸びやかなシルエットになり、同時に、後席の居住性が向上されたそう。
車高は20mm低くなり、滑らかなラインを描くノーズとの組み合わせにより、ボンネットを長く見せています。サイドビューも印象的です。前後フェンダーの張り出したシャープな四角形により、キャラクターを強調。なお、フロントグリルには新しいプジョーのエンブレムが配されています。
LED化されたヘッドランプは、彫りの深いスリムなデザインで、フロントバンパー上のライオンのかぎ爪を模したデイタイムランニングライトによって強調。最近のプジョー各モデルでもお馴染みのライトシグネチャーになっています。
「GT」「GT Pack」では、フルLEDヘッドランプはさらに薄型化され、マトリクスLEDテクノロジーが採用され、効率性と安全性の向上が図られています。テールランプもフルLEDテクノロジーが使われていて、3本のかぎ爪をイメージしたモダンなライトシグネチャーとなっています。
インテリアはすっかりお馴染みになった「PEUGEOT i-Connect」が採用されています。
もちろん進化を遂げていて、人間工学、品質、デザイン、そして新しいインフォテインメントシステムを用意。「PEUGEOT i-Connect Advanced」では、地図が10インチスクリーン全体に表示され、「OTA(Over The Air)」で地図情報がアップデートされるそう。
自然言語による音声認識コマンド「OK, PEUGEOT」にも対応し、インフォテインメント機能に関するすべての操作が可能とのこと。また、操作方法の案内や質問が解決できるように、システムにはオンボードでドキュメントやチュートリアルが用意されています。
さらに、「high-vent(英語でhigh-wind)」と呼ばれるアーキテクチャーに基づいたダッシュボードは、吹き出し口を乗員の頭上正面に配置。これにより快適性を高めるのと同時に、デジタルクラスターよりやや低めに標準装備の10インチセンタータッチパネルを用意。自然にダッシュボードの中央に溶け込み、ドライバーの操作性向上にも寄与するそうです。
最新の先進安全装備も設定されます。「Drive Assit 2.0 Pack(2021年末に発売予定)」では、半自動運転へのさらなるステップとして、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール(EAT/8AT)とレーンキープアシストを搭載。複数ある車線では3つの機能も使えるそう。
「セミオートマチックレーンチェンジ」は、70km/hから180km/hまでの範囲で先行車を追い越し、元の車線に戻ることを提案。「予測速度推奨」は、制限速度の標識に従って、ドライバーに速度の調整(加速または減速)を提案。「コーナー速度調整」は、カーブの曲率に応じて速度を最適化する機能。最大180km/hまで対応可能だそうです。
パワートレーンは、1.2Lガソリン3気筒エンジン、1.5Lディーゼル4気筒のほかに、2タイプのプラグインハイブリッドを設定。
「HYBRID 225 e-EAT8」は、132kWの「PureTech」エンジンと81kWのモーターを搭載し、フル充電状態でのEV走行航続距離59km(欧州WLTP、認証取得中)となっています。
「HYBRID 180 e-EAT8」は、110kWの「PureTech」エンジンと81kWのモーターを積み、フル充電状態でのEV走行航続距離60km(欧州WLTP、認証取得中)とアナウンスされています。
新型プジョー308は、2021年後半に欧州で販売される予定で、フランスのミュルーズ工場で生産されます。また、上記の内容は欧州仕様で、日本への導入時期、仕様は未定となっています。
欧州での販売スケジュールからすると、日本発売は2022年になるのでしょうか。
(塚田 勝弘)