■コンパクトなボンネットフード形状に注目
昨年(2023年)12月に、アウディの欧州Eセグメントモデル「A6アバント」後継モデルとなる、「A7アバント」プロトタイプをスクープしましたが、その市販型デザインを大予想しました。
アウディは電動化への移行に伴って、新ネーミングシステムに移行する計画を立てており、内燃機関車には奇数番号が使用され、電気自動車(BEV)には偶数番号が割り当てられます。そのため、従来のA6は次世代型で「A7」を名乗り、A6の名はBEVモデルに与えられることになります。
おなじみKOLESA RUから協力を得た予想CGは、スクープ班のスパイショットをもとに、最新情報を加味しており、ほぼこのデザインで登場することが予想されます。
フロントエンドでの注目点は、ボンネットの形状で、グリルに接続する従来の「クラムシェル」デザインは、ヘッドライトとフロントグリルの上端からは離されたコンパクトな形状へと新設計されています。これにより、フロントノーズが滑らかに、そして低く進化し、エアロダイナミクスが大幅に向上すると見られます。
ヘッドライトは、現行A6の角ばったイメージからシャープに切れ上がるデザインに変更。内部には複雑なLEDデイタイムランニングライトが配置されています。また、グリルはよりワイド化され、全体的に丸みを帯びたデザインが特徴で、内部にはハニカムメッシュパターンが採用されています。そして、先代で四角に近い形状だったコーナーエアインテークは、A7では縦基調に刷新されていることもわかります。
側面からは、従来のA6アバントと比べ、リアウインドウが寝かされたスポーティなシルエットを確認することができます。リアエンドでは、スリムなテールライトをLEDライトバーで接続、左右ランプユニット下部にはピアノの鍵盤のようなフィンのセクションも配置されています。
キャビン内では、アウディの新世代のデジタルインターフェイスを搭載すると予想されていますが、これは現行のA6/A7に搭載されているアウディのツインスクリーンMMIシステムの終了を意味し、代わりに最新の「Q6 e-tron」のインテリアから、より多くのインスピレーションを得ている可能性が高いです。
現段階でパワートレインの詳細は不明ですが、新世代のハイブリッドとプラグインハイブリッド(PHEV)のパワートレインが組み込まれる可能性が高く、PHEVモデルではバッテリーが大型化され、EV航続距離が延長されると予想されています。
A6後継モデルとなるA7およびA7アバントのワールドプレミアは、2024年と予想されます。