■ヘッドライトとバンパーが新設計
ホンダは2023年4月の上海モーターショーにて、電気自動車「e:N」シリーズ第2弾となる「eNP2」および「eNS2」プロトタイプを初公開しましたが、その市販型デザインが流出しました。
両モデルは基本的には中国市場向けに開発、ホンダと広汽汽車の合弁会社と東風汽車の両方で販売され、各ブランドが独自のスタイルで、各自のバージョンを製造することになります。
中国「MIIT」(中国工業情報化部)が公開した東風汽車バージョンの市販型「e:NS2」は、各前輪の前に垂直に取り付けられたブーメラン型のLEDデイタイムランニングライトを装備。後部では地面に向かって下がる全幅のLEDテールライトバーと、トランクパネルに「Honda」の文字が付いています。
一方「e:NP2」は、下部に水平に配置されたLEDデイタイムランニングライトブレードを備えたヘッドライトを装備、その間には黒いパネルを備えています。後部でも、テールライト同様の処理が施されており、「Honda」の文字がランプ間の黒いパネルに浮き上がっています。
両方のバージョンに共通するデザイン要素の1つは、フロントとリアの下部バンパーにある幅広の水平バーでしょう。
MIITの提出書類によると、両車は同じ2,735mm(107.7インチ)のホイールベースを持ち、全幅1,840mm(72.4インチ)、全高1,570mm(61.8インチ)となっていますが、実際は1mm(0.04インチ)NP2が長いようです。
スペックは、コンセプトと同様に、両モデルとも最高出力204psを発揮するシングルモーターと68.8kWhバッテリーが積まれることも明らかになりました。
両モデルの特徴的なクーペルーフラインは、従来のSUVというより、スポーツクロスオーバーに近く、居住空間に影響を与えたそうですが、以前には、6人の体操選手がNP2の貨物室に体を折り入る画像を公開、実用性の高さを示しました。
完全な画像が公開されたということで、公式発表も近いと予想、今年後半には中国で販売される可能性が高いですが、今後欧州、日本市場への導入も期待されます。また、今回は東風汽車バージョンですが、ホンダと広汽汽車の合弁会社のバージョンもこれに近いデザインが予想されます。