■改良モデルのハイブリッド性能は現状維持。標準装備を充実
次期ヤリス クロスを彷彿とさせるコンセプトモデルが先頃欧州で公開されましたが、その一方、国内では一部改良版の発売が迫っているようです。
販売店では2024年1月17日(水)に予想される正式発売を前に、昨年末からすでに先行受注が開始されているようで、改良内容が明らかになりつつあります。
それによると、ハイブリッド性能に変更は無いようで、エクステリアについてもラジエターグリルのパターン変更(GR SPORT)やZ、Z Adventureグレードのルーフサイドスポイラー拡大、アロイホイールの色挿しをダークグレーからブラックに変更するなど、小変更に留められているようです。
ボディカラーに関しては、マッシブグレー(新色)が追加され、ブラスゴールド、ダークブルーが廃止されることで、2トーンを含めて全11色に。
インテリアではシート色の変更や、フロントアームレスト追加などが注目されます。
ディスプレイオーディオ(8インチ)がコネクテッドナビ仕様となり、モニターの画質が向上。HDMI端子も追加されているようです。
●装備充実で車両価格がアップ
安全面ではトヨタセーフティセンスがTSS2からTSS3にアップデートされ、ドライバー異常時対応システムやプロアクティブドライビングアシスト(PDA)、発進遅れ告知機能、安心降車アシスト(SEA)が標準装備されているようです。
またグレード別では、Z、Z Adventure、GR SPORTグレードにETC1.0やブラインドスポットモニター(BSM)、パノラミックビューモニターが標準装備され、車両価格は人気のZグレードの場合、従来比で20.3万円アップしている模様(4WDは2WD+23.1万円)。
【Zグレードの場合】
ハイブリッド(2WD):現行型 260.6万円 → 新型 280.9万円(+20.3万円)
ガソリン仕様(2WD):現行型 223.2万円 → 新型 243.5万円(同上)
欧州仕様の改良内容で注目されたハイブリッドシステムの出力向上(116ps→132ps)や、10.5インチ大型ディスプレイオーディオ、12.3インチフル液晶メーターなどの採用は見送られたようですが、更なる車両価格上昇や、長期に渡る納車待ちを経て現行モデルを入手したユーザーに配慮した結果だったのかもしれません。
ちなみに、ライズ(ダイハツ生産)の販売中止により、ヤリス クロスへの契約変更を余儀なくされた顧客への納車が優先されているとの情報もあり、改良モデルについても従来同様、長納期が予想されます。
昨年中に新型を先行予約済みの場合でも、半年程度の納車待ちを強いられているようで、トヨタの売れっ子SUV「ヤリス クロス」を手に入れるにはそれなりの忍耐力が求められそうです。
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トヨタ ヤリス クロス
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