■アイスホッケーのスティック形状エアロパーツに注目
フォルクスワーゲンは、現在開催中の「CES 2024」にて、主力「ゴルフ」改良型の高性能版「ゴルフGTI」市販型プロトタイプを公式リークするとともに、今後の新型モデルに高度なAI技術「ChatGPT」(チャットGPT)を順次搭載していくことを発表しました。
公開されたプロトタイプは、ほぼフルヌード状態で、新設計のヘッドライトとバンパーを装着。内部では、MK8世代で評判の悪かったタッチセンサー式ステアリングホイールボタンの代わりに、より大きなタッチスクリーンを獲得しました。
一連のゴルフGTIの画像は、ChatGPTインフォテインメント技術を説明するもので、今年後半に一部のフォルクスワーゲン車に搭載される予定です。
キャビン内の画像では、比較的小型でダッシュボード上部に埋め込まれたインフォテインメントシステムから、ID.7、ID.4改良型、パサートやティグアンなど、最新のフォルクスワーゲンモデルに見られる大型のタブレット型ディスプレイに切り替わっていることがわかります。
MK8ゴルフは、タッチセンサー式のステアリングホイールボタンを採用していましたが、通常の運転中に手を押し当てると、誤って操作してしまうことがよくあったため、大きな改善となります。
エクステリアに目を移すと、ヘッドライトをスリム化し、フロントバンパーには、各グリルの下から斜め上に伸びるアイスホッケーのスティック形状のエアロパーツが配置されました。また、印象的だったグリル左右に配置されていたチェッカーフラッグLEDは、予想通り廃止されています。
リアスポイラーはユーロ市場のクラブスポーツに取り付けられているものと似ており、ホイールは19インチのエストリルリムのようです。これはGTIではオプションであり、北米の380には標準装備されていました。
同ブランドでは、MK8.5世代でパワートレインのアップデートを行っているのかは明らかにしていませんが、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンがキャリーオーバーされる可能性が高く、最高出力は245psからわずかにパワーアップ、ティグアン2.0リットルモデルの265psと同等になることが予想されます。