■812スーパーファスト後継モデルで自然吸気V12エンジンを搭載か
現在販売されているフェラーリモデルは、すべてV型6気筒またはV型8気筒エンジンを搭載しています。V12エンジン搭載モデルでは「812スーパーファスト」が最後となっていますが、812の終了がV12エンジンの終焉を意味することではなさそうです。
現在同ブランドでは、「ラ・フェラーリ」後継モデルとなる「F250」(コードネーム)を開発していますが、こちらはV型6気筒エンジンを搭載、フロントアクスルに少なくとも1基、最大で2基の電気モーターを搭載し、さらにリアアクスルにももう1基が組み込まれた全輪駆動となることが期待されています。
しかし、開発コード「F167」と呼ばれる812スーパーファスト後継モデルでは、6.5リットルV12型ユニットを維持すると予想されています。
フェラーリのデザイン責任者、フラヴィオ・マンツォーニ氏は、メディアのインタビューにて、「V6やV8ターボは優れており、今後パフォーマンスの点でより良くなる可能性がある」と語り、V12が「最も効率的な」パワートレインではないことを認めました。
が、「それらは感情的ではなく、これからもV12エンジンのために戦い、できるだけ長く存続させる」意向を熱く語りました。
812後継モデルは、コンペティツィオーネやコンペティツィオーネAの830psをさらに上回る可能性あり、2021年5月には、フェラーリの技術責任者マイケル・ライタース氏が、「我々はそれに取り組んでいる」と、さらに強力なV12を約束しています。この新型スーパーカーは2024年内に登場すると予想され、ターボではなく自然吸気エンジンを維持する可能性がありそうです。