日本初、6車線の自動車専用道路「第三京浜道路」が全線開通【今日は何の日?12月19日】

■渋滞区間を回避するために開通した有料の自動車専用道路

第三京浜 川崎IC付近 (引用:PhotoAC)
第三京浜 川崎IC付近 (引用:PhotoAC)

1965(昭和40)年12月19日、東京・玉川IC~神奈川・保土ヶ谷ICを結ぶ第三京浜道路が全線開通し、上り3車線、下り3車線の計6車線からなる日本初の自動車専用道路となりました。

第三京浜道路は同時に、水銀灯が全線に設置された日本初の道路としても記録されています。

●日本初の6車線の自動車専用道路

1960年代は、日本ではモータリゼーションによって車が急増し、それに対応して高速道路や幹線道路の整備が進められました。

日本初の自動車専用道路・京葉道路(引用:PhotoAC)
日本初の自動車専用道路・京葉道路(引用:PhotoAC)

1960年に日本初の自動車専用道路となった京葉道路(江戸川区一之江から船橋間)が開通し、首都高速道路も急ピッチで整備され始めました。一方で、1963年には名神高速道路の栗東IC~尼崎IC間、1965年には名神高速道路全線が開通、1969年には東名高速道路が全線開通しました。

自動車専用道路の第三京浜道路は、1964年に一部区間が開通し、1965年のこの日に全線が開通。開通当初は国道に指定されていませんでしたが、道路整備が進められた時代において、片側3車線の道路幅で建設された第三京浜道路は、日本初の6車線の自動車専用道路と指定されたのです。

また、自動車専用道路として初めて全線に水銀灯の道路照明灯が設置されたことでも注目を集めました。

●高速道路には、高速自動車国道と自動車専用道路の2つがある

高速道路は、高速自動車国道と自動車専用道路の2つに分けられます。どちらも一般道路に比べて高速で走行できますが、最高速度や料金などに違いがあります。

高速自動車国道がいわゆる高速道路と呼ばれる道路で、都道府県をまたぎ、全国的に展開している高速道路網です。本線の法定速度は上限が100km/h(一部区間は120km/h)、下限が50km/hと規定され、名神高速道路、新名神高速道路、東名高速道路、新東名高速道路の4路線の他、北海道自動車道、中央自動車道、中国自動車道、九州自動車道など全国で60以上の路線があります。

一方の自動車専用道路は、交通集中による渋滞が頻発したり、騒音の影響が大きかったりする市街地や、地域の交通状況を改善するために設けられた自動車専用の道路で、首都高速も自動車専用道路です。

自動車専用道路の最高速度は、速度標識がない場合の法定最高速度は一般道路と同様に60km/hに規定されていますが、標識や標示によって70km/hや80km/hに引き上げている区間もあります。

●2020年に製造・輸出入が禁止となった水銀灯

高速道路の白銀灯イメージ(引用:PhotoAC)
高速道路の白銀灯イメージ(引用:PhotoAC)

日本で初めて第三京浜道路に設置された水銀灯は、ガラス管内の水銀蒸気中で起こるアーク放電を利用した青白い光源。ちなみに、照明用として最も一般的な蛍光灯も、少量ながら水銀が含まれるので水銀灯の一種です。

高速道路に限らず一般路や街路灯、高天井の体育館などで使われていましたが、上記のように水銀灯は内部に水銀を含んでいるため、破損した場合に水銀が拡散する可能性があります。また廃棄時には環境汚染の原因ともなるため、水銀灯の製造・輸出入は2020年末をもって禁止されました。

今後水銀灯は徐々に消え去り、LEDなどに切り替わることになります。


首都高速道路などの自動車専用道路では、高速道路のように100km/hぐらいの速度で走行する車を見かけますが、ドライバーは高速道路と勘違いしているのかもしれません。「高速道路」と表記されている道路ですが、「首都高」は一般道と同じ制限速度なのです。看板等で注意喚起して欲しいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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