名優マックイーンの映画「大脱走」公開60周年。大ジャンプを披露した名車「TR-6トロフィー」のミニチュアをトライアンフが製作

■歴代トライアンフが登場するトップ10映画も公開

120年以上の歴史を誇るイギリスの老舗バイクメーカーが「トライアンフ モーターサイクルズ(以下、トライアンフ)」。数々の名車が、その長い歴史のなかから生まれてきましたが、一方で、よく知られているのが、昔から映画やテレビドラマなどに登場し、主人公たちと共に劇中を彩ったバイクたち。

大脱走で活躍したTR-6トロフィー
大脱走で活躍したTR-6トロフィー

特に、1963年に公開された映画「大脱走」で使われた「TR-6トロフィー」というモデルは、ハリウッドの名優スティーブ・マックイーン扮するアメリカ兵が、迫力の大ジャンプを披露したことで有名です。

そんな大脱走が公開されて2023年で60周年を迎えますが、トライアンフではそれを記念し劇中に登場するTR-6トロフィーのレプリカミニチュアを製作し、販売することを発表しました。

そのフォルムは、映画に登場した軍用仕様のTR-6トロフィーを忠実に再現。まさに、大脱走で疾走したそのままの姿となっていることが注目です。

●オールスターキャストの戦争映画

大脱走は第2次世界大戦を描いた映画で、前述の通り1963年に公開されました。主人公のスティーブ・マックィーンをはじめ、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンなど、当時の人気アクションスターが数多く出演し、まさにオールスターキャストで映画化した戦争ドラマだといえます。

映画の舞台は、絶対に脱出不可能といわれたドイツ軍の捕虜収容所。そこに捕まっている連合軍兵士250人が大量脱走を試みるといった内容で、特にクライマックスといえるのが、これも前述したスティーブ・マックイーン扮するアメリカ兵のヒルツが、トライアンフのTR-6トロフィーに乗って逃走を企てるシーンです。

レプリカミニチュアは1/12スケールのダイキャストモデル
レプリカミニチュアは1/12スケールのダイキャストモデル

捕虜収容所がある広い草原を駆け抜け、追いすがるドイツ兵のバイクを振り切るマックイーンとTR-6トロフィー。ところが、収容所の敷地には有刺鉄線が張り巡らされた大きな柵があり、それを超えないと逃げられない。

そこで、マックイーンは、後方へ一度下がったかと思うと、勢いを付けてバイクで大ジャンプして見事に柵越え(実際の撮影ではスタントマンが担当)。

残念ながら柵はその先にもあり、さすがにそれを超えることができずマックイーンはドイツ兵に捕まってしまいます。それでもこのシーンは、今でも史上最高のオートバイ・チェイスといわれるほど、世界中の映画ファンの心を鷲づかみにしたといえます。

ちなみに、そんな映画史に残る名シーンに使われたTR-6トロフィーは1959年に登場した650ccツイン(2気筒)モデルです。特に、アメリカのオフロードレースなどで大活躍したバイクで、劇中ではミリタリーグリーンに塗装され、オフロードタイヤを装着。そのシンプルながらワイルドなスタイルは、今でも多くのファンを魅了しています。

●スパイ映画などで活躍したバイクも紹介

そんな大脱走バージョンのTR-6トロフィーを忠実に再現したのが、今回トライアンフが製作したレプリカミニチュア。

映画「大脱走」の公開60周年を記念したTR-6 トロフィーのレプリカミニチュア
映画「大脱走」の公開60周年を記念したTR-6 トロフィーのレプリカミニチュア

配線やパイピング、汚し加工など、細部まで作り込まれた1/12スケールのダイキャストモデルで、全長は16.9cm。実車両にはスタンドがないため、それも忠実に再現しています。

なお、スタンドがないと展示ができないため、代わりにバイクの下に弾薬箱を配置。まさに、第2次世界大戦当時に活躍した軍用バイクのようなテイストが満載です。

映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の撮影シーン
映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の撮影シーン

価格は税抜き1万7900円(税込1万9690円)。在庫には限りがあるそうなので、興味がある人は、近くのトライアンフ正規販売店に問い合わせして欲しいとのことです。

ちなみに、トライアンフでは、このほかにもトライアンフ製バイクが活躍した10のおすすめ映画と、各劇中に登場したモデルたちを公式サイト「銀幕のスター」で公開しています。

たとえば、1953年の映画「乱暴者」では、主役のマーロン・ブランドが乗った「サンダーバード6T」を紹介。また、2000年公開のスパイ映画「ミッション:インポッシブル2」では、主演のトム・クルーズが乗った「955iスピードトリプル」、同じくスパイ映画で2021年公開の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で活躍した「スクランブラー1200XE」など、まるで映画と共に歩んだトライアンフの歴史が分かるような内容になっています。

この冬は、こうしたバイクたちが活躍する映画を楽しむのもいいかもしれませんね。

(文:平塚直樹

【関連リンク】

トライアンフ モーターサイクルズジャパン公式サイト「銀幕のスター」
https://bit.ly/3TH3El5

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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