ホンダ新型「N-BOX」に思う。クルマは充実したアクセサリーで選ぶ時代【週刊クルマのミライ】

■話題沸騰、ワンタッチのサンシェード機能

サンシェード内蔵大型ルーフコンソールは一番人気の純正アクセサリー。
サンシェード内蔵大型ルーフコンソールは一番人気の純正アクセサリー。

ホンダの国内販売において大エースといえるN-BOXは、軽スーパーハイトワゴンのベンチマークであり、日本の国民車といっても過言ではないでしょう。

公道初試乗のレポートでは「もはや軽自動車の基準を上げたといえるほどの静粛性や快適性」を報告していますが、新型N-BOXの魅力はそうした車としての基本性能だけではありません。

売れているモデルだからこそ、開発予算をかけることができ、細かい部分にも目が届くといった進化がそこかしこに感じられます。

それは、ホンダアクセスが開発している純正アクセサリーにも言えます。各アイテムのクオリティを上げていくほか、これまでにないアイデアを実現することもできています。

その好例といえるのが、「サンシェード内蔵大型ルーフコンソール」でしょう。

標準車に似合う14インチアルミホイールは純正アクセサリーならでは。
標準車に似合う14インチアルミホイールは純正アクセサリーならでは。

すでに話題となっているように、新型N-BOXの純正アクセサリーとして登場したこのアイテムは、収納スペースを増やす大型ルーフコンソールの付加価値として、ワンタッチでフロントウインドウからの光や視線を遮ることのできるサンシェードをセットできるというものです。

タブを引っ張って、ダッシュボード上に設置された部品に引っかけるだけで、写真のようにサンシェードがセットできるというもの。

実際に操作してみると、非常にスムーズかつ瞬間的であるのに感動です。しかも、クオリティも純正アクセサリーですから非常に高くなっています。3万4650円という価格ながら、すでに純正アクセサリーとして一番人気というのも納得です。

そのほか、タフタホワイト色の14インチアルミホイールや、キュートさをプラスするフォグライトガーニッシュなどもN-BOX標準車の純正アクセサリーとしておすすめです。

●純正アクセサリーでN-BOXカスタムをイメチェン

グリルやフォグライトガーニッシュのメッキパーツが印象的。
グリルやフォグライトガーニッシュのメッキパーツが印象的。

新型N-BOXカスタムは、カスタム系の新提案として「品格」をキーワードにデザインされています。具体的には、メッキパーツを多用した「これでもか!」といったフロントマスクからは卒業したスタイリングになっています。

とはいえ、従来からのN-BOXカスタムファンとしては物足りなさを感じることもあるでしょう。そんなニーズにも、純正アクセサリーは応えてくれます。

専用のフロントグリルとフォグライトガーニッシュをセットすれば、クロームメッキの存在感が増してくれるのです。特にフォグライトガーニッシュは、バンパーのアンダーグリル全体を囲うほどのサイズ感で、イメージを大きく変えてくれるもの。

合皮製シートカバーはN-BOXカスタムのキャビンをゴージャスに演出してくれる。
合皮製シートカバーはN-BOXカスタムのキャビンをゴージャスに演出してくれる。

N-BOXカスタム用純正アクセサリーとしては、現時点でもっとも人気があるというのも納得です。こちらのメーカー希望小売価格は、LEDライトとセットで5万7200円となっていますが、価格以上のイメチェン効果があるといえるのでは?

アーバンでおしゃれなN-BOXカスタムのインテリアには、フローリングタイプのフロアカーペットや合皮製シートカバーも似合います。見ての通り、シートカバーのフィッティングは抜群で、言われなければカバーとは思えないもの。シートバックポケットなどの収納スペースも備わっているのは、さすがといったところでしょう。

そのほか、足の出し入れ動作で左リヤのスライドドアを開閉できるようにするハンズフリー機能も、純正アクセサリーで用意されています。先代N-BOXにも設定されていましたが、センサー位置を見直すなど、操作性を改善しています。

●モータースポーツの名門「無限」もあり!

「My Special BOX」が無限パーツの開発コンセプト。パフォーマンスダンパーなども開発中。
「My Special BOX」が無限パーツの開発コンセプト。パフォーマンスダンパーなども開発中。

国内モータースポーツのトップカテゴリーといえるスーパーフォーミュラにおいて、2023年のチームチャンピオンとなった無限(M-TEC)も、ホンダの販売店で取り扱うアクセサリーを用意しています。

フロントアンダースポイラー/サイドスポイラー/リアアンダースポイラーのセットを装着することで、車高が下がって見えるのは、まさにモータースポーツ直系デザインといったイメージ。

N-BOXカスタムとN-BOXそれぞれに、専用のフロントグリルガーニッシュを用意することで、無限らしいスポーティなフロントマスクに仕上げられるのも見逃せません。特に、標準車においては開口部が目立つことで、その奥にあるVTECエンジンのパフォーマンスを予感させるのは魅力でしょう。

そのほか、15インチのアルミホイール「MDY」も3万1900円/本でラインナップ。カスタムターボの置き換えもありですし、標準で14インチを履くグレードのインチアップにも最適なデザインとなっています。

自動車コラムニスト・山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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