カワサキが「ニンジャZX-4R」シリーズ用・アクラポビッチ製マフラー発売。WorldSBKワークスマシンも採用

■価格は13万2000円。ニンジャZX-25R用も発売

250ccの軽い車体に、最大80psものパワーを発揮する400cc・4気筒エンジンを搭載するカワサキの新型スーパースポーツ「ニンジャZX-4R」シリーズ。

ニンジャZX-4RR
ニンジャZX-4RR

2023年7月15日より発売されたこのモデルは、久々の400ccフルカウルモデルであることや、600ccや700ccなどの排気量が大きいスポーツモデルに匹敵、またはそれらを凌ぐ走りが期待できることで、大きな注目を集めています。

カワサキでは、そんなニンジャZX-4Rシリーズ向けになんとアクラポビッチ(Akrapovic)製のオリジナル・スリップオンマフラーを発売することを発表しました。

アクラポビッチといえば、2輪最高峰レース「MotoGP(ロードレース世界選手権)」や、市販車ベースのマシンで競う「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」などに参戦するワークスレーサーなども採用することで世界的に有名なマフラーメーカー。しかも、カワサキがオリジナルで製作したという注目アイテムが登場します。

●世界最高峰レースで高い実績を誇るメーカー

アクラポビッチは、前述の通り2輪レース界で有名なマフラーメーカーです。1991年にスロベニア共和国で設立。創設者のイゴール・アクラポビッチ氏は元レーサーで、「最高のエキゾーストシステムを作り出す」といった強いこだわりで開発した製品群が徐々に業界で高い評価を受け、1999年のWorldSBKでは日本チームの全てがアクラポビッチ製マフラーを装着するほど。

カーボン素材を使ったニンジャZX-4Rシリーズ用スリップオンマフラー
カーボン素材を使ったニンジャZX-4Rシリーズ用スリップオンマフラー

また、これも前述の通り世界最高峰のMotoGPで闘う多くのレーシングマシンにもアクラポビッチ製マフラーが装着されていることで、現在ではバイク用マフラーとして、欧州はもちろん日本でも多くのファンを持つトップブランドに成長しています。

ちなみに、カワサキのWorldSBKワークスレーサー「ニンジャZX-10RR」も、やはりアクラポビッチ製マフラーを装着。数々の高い戦績を残してきた高いポテンシャルに貢献しているといえます。

●カーボン素材の採用で高い質感を誇る

そんなアクラポビッチ製のニンジャZX-4Rシリーズ用マフラーを、今回カワサキがオリジナルで製作し販売するのです。

「Ninja ZX-4R」の車名ロゴも入った特別プレートも装着
「Ninja ZX-4R」の車名ロゴも入った特別プレートも装着

マフラーは、主にサイレンサー部分を交換するスリップオン・タイプで、最上級グレードのニンジャZX-4RRとニンジャZX-4R SEのいずれにも適合。サイレンサーのスリーブに加え、エンドキャップにもカーボン素材を採用していることで、高い質感を誇ります。

また、「Akrapovic」ロゴ下に「Ninja ZX-4R」の車名ロゴも入った特別なプレートも装着。カワサキのオリジナル製品であることを強調しています。加えて、JMCA認定ですから車検にも対応しています。

ニンジャZX-25R(2023年・2024年モデル)用のアクラポビッチ製スリップオンマフラーも販売予定
ニンジャZX-25R(2023年・2024年モデル)用のアクラポビッチ製スリップオンマフラーも販売予定

カワサキでは、今回のニンジャZX-4R用マフラー発売に合わせ、250ccスーパースポーツ「ニンジャZX-25R」(2023年・2024年モデル)用のアクラポビッチ製スリップオンマフラーも販売予定。こちらは2023年12月下旬からのデリバリーとなるそうです。

価格(税込)は、ニンジャZX-4R用、ニンジャZX-25R用のいずれも13万2000円です。

両モデルのオーナーやこれから購入を考えているライダーには大注目といえますね。取り扱いはどちらのマフラーもカワサキ正規取扱店となるそうです。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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