シボレー「カマロ」最後のV8? 最終モデル「ファイナルエディション」が940万円、50台限定で受注開始

■カタログモデルの「シボレー カマロ SS」も同時に一部改良

スポーツカーは、燃費や排ガス規制や騒音規制で姿を消しつつある中、6代目シボレーカマロの生産が2024年1月に終了することが2023年春にアメリカでアナウンスされていました。

50台限定車の「シボレー カマロ FINAL EDITION」が登場
50台限定車の「シボレー カマロ FINAL EDITION」が登場

日本でも映画『トランスフォーマー』の影響で、人気を集めていた6代目カマロ。最終章を飾る限定車「シボレー カマロ FINAL EDITION」の受注が2023年10月5日に開始されました。デリバリー開始は、2023年12月上旬の見込み。

限定車「シボレー カマロ FINAL EDITION」のイメージ
限定車「シボレー カマロ FINAL EDITION」のイメージ

「カマロ」の車名は「Camarade(カマラード=友人・仲間)」に由来し、1967年に発売以来、約56年間、アメリカンスポーツの1台として絶大な支持を集めてきました。

限定車「シボレー カマロ FINAL EDITION」の専用プレート
限定車「シボレー カマロ FINAL EDITION」の専用プレート

現行型は、9年間にわたり世界中で数十万台が販売され、既述のように2024年1月に生産が終了されます。なお、サーキットでは今後も戦い続け、モータースポーツにおけるシボレーの存在感をさらに高めると表明。

また、グローバル・シボレーのバイスプレジデントであるスコット・ベルは、「これがカマロの物語の終わりではありません」と語っていて、電動化されるのか現時点では不明ではありますが、次期型の含みも感じさせます。

フロントにRECARO製「パフォーマンスバケットシート」を搭載。※今回発売されるモデルは、コンバーチブルではありません
フロントにRECARO製「パフォーマンスバケットシート」を搭載。※今回発売されるモデルは、コンバーチブルではありません

このほど発売された、6.2L V8エンジンを積む「FINAL EDITION」は、力強いフロントマスクとあふれるほどのパワーを誇る「カマロ SS」がベースです。「ブラック/ホワイトパール」と「サミットホワイト/ブラックメタリック」の白と黒の2色のボディカラーが設定されています。ルーフトップにまで伸びるセンターストライプが施され、シンプルながらも白と黒のコントラストが強調されたスタイリッシュな2トーンカラーが目を惹きます。

インテリアは、ラギッドなジェットブラックで統一され、フロントシートには、RECARO(レカロ)製「パフォーマンスバケットシート」が乗員を迎えてくれます。

また最終モデルにふさわしく、ステアリング下部と助手席グローブボックス左上部に限定車専用プレートが備わるほか、フロアマットも限定車専用になります。なお、「シボレー カマロ FINAL EDITION」は日本限定モデルで、本国で発表された「Collector’s Edition」(北米向けのみ)とは異なります。

一部改良を受けた「シボレーカマロ SS」のイメージ
一部改良を受けた「シボレーカマロ SS」のイメージ

なお、最終モデルの投入と同時にカタログモデルも一部改良を受けています。「シボレー カマロ SS」のボディカラーは、「ブラック」「サミットホワイト」「レッドホワイト」「リバーサイドブルーメタリック」の4色設定。

装備変更点は、通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」が廃止されるものの、「Apple CarPlay」「Android Auto」は引き続き使用できます。「シボレー カマロ SS」も10月5日に受注がスタートしていて、2023年12月上旬のデリバリー開始の予定になっています。

●価格
「シボレー カマロ FINAL EDITION」:940万円(ブラック30台限定、ホワイト20台限定)
「シボレーカマロ SS」:880万円

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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