塚田勝弘 
■超音波センサーが装着された「セニアカー」や「車椅子簡易固定装置」の参考出品も
スズキは、軽自動車やコンパクトカーをベースとした福祉車両を展開しています。同社は、2023年9月27日（水）から29日（金）まで、東京ビッグサイトで開催される「第50回国際福祉機器展 H.C.R.2023」の出展概要を発表しました。
今回のスズキブースでは、福祉車両「ウィズ」シリーズで「車椅子簡易固定装置」が装着された「スペーシア 車いす移動車」「エブリイワゴン 車いす移動車」「エブリイ 車いす移動車」「ワゴンR 昇降シート車」、ハンドル形電動車いす「セニアカー ET4D・ET4E」が展示されます。
「セニアカー ET4D・ET4E」は、日常の移動手段として、主に徒歩や自転車での外出が難しい高齢者に利用されているハンドル形電動車いす。使用時の速度は、1km/h～6km/hの間で設定が可能で、道路交通法では歩行者として扱われます。
また、セニアカー試乗コーナーがブース内に設置され、セニアカーに採用されている傾斜お知らせ機能、音声案内などの安全機能を実際に体験することもできます。さらに、車両前方の障害物を検知する超音波センサーが装着された「セニアカー」と、車椅子簡易固定標準化コンソーシアムのガイドラインに沿って開発された「車椅子簡易固定装置」も参考出品されます。
なお、車椅子簡易固定標準化コンソーシアムは、車椅子・車いす移動車・バスを開発製造するメーカーなどが協力し、「車椅子の自動車などへのワンタッチ固定機器に関する規格化」に沿った車椅子簡易固定システム対応機器類を極力早期に開発、市場投入ができるよう、またより多くの利用者に新しい企画とそのメリットを知ってもらえるように連携活動するためのプラットフォームです。
軽自動車やコンパクトカーをベースとした福祉車両は、法人、個人を問わず狭い道路や住宅事情でも取り回しがしやすく、価格面でも費用を比較的抑えることができます。セニアカーの試乗という機会も設けられていますので、多くの来場者を集めそうです。
（塚田勝弘）
【関連リンク】
H.C.R 2023 第50回国際福祉機器展＆フォーラム
https://hcr.or.jp/
