■MX-30とロードスターに続き、CX-30にも「Self-empowerment Driving Vehicle」を設定し、2024年中に発売
2023年9月20日、マツダは、2023年9月27日(水)~29日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「第50回 国際福祉機器展 H.C.R.2023」の出展概要を発表しました。同イベントは、世界の介護・福祉機器が一堂に会する国際展示会です。
今年の目玉は、手動運転装置付「MAZDA CX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)」(CX-30 SeDV)の参考出品。
市販車では「MAZDA MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle」(MX-30 SeDV)、「MAZDA ROADSTER Self-empowerment Driving Vehicle」(ROADSTER SeDV)なども出展されます。
マツダは、多様なユーザーニーズに応えるため、「SeDV」のラインナップ拡充を進めていて、第3弾となる「CX-30 SeDV」を2024年中に発売する予定です。MX-30、ロードスターに加えて、CX-30にも「SeDV」が加わることで、健常者と足の不自由な方が1台をシェアできる強みを持つ「SeDV」の選択肢が広がります。
「CX-30 SeDV」は、2021年に発売された「MX-30 SeDV」同様に、手で直感的に加減速を行う「アクセルリング」「レバーブレーキ」が採用されていて、意のままに操れる手動運転を実現。福祉施設訪問などを通じて得られたユーザーの声から、新たな選択肢も用意されているそうです。
手動運転とペダルによる運転操作の選択が簡単にできるため、先述したように、家族や友人などと運転を交代するなど、運転システムを切り替えてのドライブも楽しめます。
なお、参考出品となる「CX-30 SeDV」には、「MX-30 SeDV」と同様に、リング式アクセル、レバーブレーキ、ブレーキサポートボード、移乗ボードの4点などが装備されています。
「MX-30 SeDV」には、運転席に座ったままで屋根上のボックスへ車いすを電動収納できるオートボックス(ミクニ ライフ&オート製)を新たに装備。スライド式の機構により、車いすをスムーズに吊り上げ、収納が可能になります。なお、「ロードスター SeDV」は、コントロールグリップ、ステアリングノブ、乗降用補助シートなどが装備され、マツダが掲げる人馬一体の走りを、手動運転操作でも楽しめます。
マツダのブースでは、SeDVの展示以外にも、「走る歓びを、すべての人へ」をテーマに掲げ、様々な展示が行われる予定です。同社の福祉車の歴史が紹介されるヘリテージパネルの展示、青山学院大学の学生やパラアスリート、障がいのある方々とともに実施されたワークショップが紹介されるパネル展示、そして特別トークセッションも予定されています。
また、「Driving simulator」も見逃せません。新たに採用された運転システムによる操作感を体験できます。両手でハンドルを握って加速する新しい爽快感を味わうことが可能で、MX-30のコクピットに、4K映像の美しい体験コースを用意。また本年度から新たに市街地モードが追加され、より実生活に即したストップ&ゴーも体験できます。
■「青山学院大学 × パラアスリート × MAZDA特別トークセッション」(予定)
2023年 9月27日(水)13:00~13:30/15:00~15:30
9月28日(木)13:00~13:30/15:00~15:30
9月29日(金)14:00~14:30
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
マツダ福祉車両公式ウェブサイト
https://www.mazda.co.jp/cars/welfare/
「第50回 国際福祉機器展 H.C.R.2023」公式ウェブサイト
https://hcr.or.jp/