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■先進の電子制御システムなど充実装備は継続した大型スポーツツアラー
スーパースポーツさながらのシャープなフルカウルスタイルと、長距離ツーリングでの快適性などが魅力のカワサキ「ニンジャ1000SX」。

カワサキ伝統の水冷並列4気筒エンジンをはじめ、ツーリング時の快適性や安全性に寄与する最新の電子制御システムなどの搭載により、2020年の登場以来、根強い人気を誇っている大型スポーツツアラーですが、そのニンジャ1000SXに2024年モデルが登場しました。
新型は、基本的なスペックや装備などはそのままに、カラーバリエーションを変更。従来モデルの2タイプから新色3タイプを設定し、2023年10月1日(日)に発売されます。
●スポーティかつダイナミックなフォルム
ニンジャ1000SXは、スポーティな走りから長距離クルージングまで幅広く対応する奥深い乗り味や、ツーリングを考慮した数々の装備を持つことで、世界的に人気が高いスポーツツアラーというジャンルに属するバイクです。

外観は、スーパースポーツスタイルのフルフェアリングデザインや、片側1本出しマフラーなどにより、スポーティかつダイナミックなフォルムを演出。
ヘッドライト下に設けられたスポイラーは、高速走行時の空気の流れを整えることで、高い走行安定性に貢献。シャープなフェイスデザインを生むとともに、高い機能性も両立しています。

また、パワートレインには、最高出力104kW(141PS)/1万rpm、最大トルク111N・m(11.3kgf・m)/8000rpmを発揮する1043cc・水冷並列4気筒エンジンを搭載します。
吸排気系のチューニングにより燃焼効率を高めたことで、優れたスロットルレスポンスを実現。加えて、低中回転域での豊かなトルク特性と、高回転域での圧倒的なパワーを両立することで、ロングツーリングでの余裕の走りはもちろん、ワインディングなどでも軽快な走りを実現します。
●ツーリングが快適になる装備も満載
ニンジャ1000SXは、先進の電子制御システムも満載です。クラッチ操作なしでシフトチェンジを可能にする「KQS(カワサキクイックシフター)」、設定したスピードでの巡航を可能にする「エレクトロニッククルーズコントロール」などを搭載。

さらに「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」や「パワーモード」と連携する包括的なモードセレクト機能「インテグレーテッドライディングモード」も装備します。

これは、ライディング条件などに応じて、トラクションコントロールおよび出力特性の設定を簡単に変えることが可能なシステムで、「スポーツ」「ロード」「レイン」の3種類から選択が可能。好みの設定を記憶させることができる「ライダーモード」も備えています。
ほかにも、整流効果やライダーの好みに合わせて4段階の角度調整ができるウインドシールドを採用。グリップヒーターやETC2.0車載器キットなどを標準装備するほか、スポーティな車体にマッチし、装着も簡単なパニアケースをオプション設定するなどで、ツーリング時の高い快適性や利便性に貢献しています。
なお、2022年のマイナーチェンジでは、最新の令和2年排出ガス規制にも適合。エンジンの基本スペックは継続しつつ、より環境性能もアップさせています。
●価格は据え置きの159万5000円
そんなニンジャ1000SXの2024年モデルでは、基本的な性能や装備はそのままに、カラーやグラフィックを変更しています。新たに以下のカラーが設定されています。

「エメラルドブレイズドグリーン×メタリックマットグラフェンスチールグレー」
「メタリックマットグラファイトスチールグレー×メタリックディアブロブラック」
「メタリックディアブロブラック×メタリックファントムシルバー」
前述の通り、カラーバリエーションを従来モデルから1色増やし、全3タイプから選べるようになっています。
価格(税込)は、据え置きの159万5000円。なお、ニンジャ1000SXは、1ヵ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられる「カワサキケアモデル」対象車種となっています。
(文:平塚 直樹)