「ドライブとデート」菅田れもん×ホンダ ZR-V【注目モデルでドライブデート!? Vol.164】

■デートカーにふさわしい

今回の”彼女”は、菅田れもんさん!
今回の”彼女”は、菅田れもんさん!

ホンダZR-Vのいいところは、なんといっても走りと実用性のバランスでしょう。スポーツカーかと思うほど、峠道を楽しく運転できるハンドリングの素晴らしさを持ちつつ、リヤシートスペースは広いし、ラゲッジルームも実用的。

オールラウンダーというのは、こういうクルマのことを言うんでしょうね。とてもバランスの取れたクルマだと思っています。

ホンダ ZR-V
ホンダ ZR-V

でも、この記事のテーマは、クルマとしてバランスがいいかどうかではありません。あくまで「デートカーとしてどうか?」です。

そういう視点で見た場合、ZR-Vはどうなのでしょうか?

デートカーとして大切なのは、まず雰囲気。それに関しては、ZR-Vはかなりいい線いっていると思う。

ZR-Vのインテリア
ZR-Vのインテリア

まず、デザインに生活感がなく適度にオシャレ。デートカーは“ドキドキ”を味わうイベントだから、そこに安心感はいらない。生活感は安心に直結するから、デートカーには生活感がなければないほどいいのだ。

ZR-Vみたいな、どことなくイタリアの彫刻みたいなデザインは、デートカーにこそふさわしいといっていいのではないでしょうか。

ZR-Vで出かけてみた
ZR-Vで出かけてみた

インテリアだってそう。チープな感じは一切なく、しっかりとエレガント。ハニカムメッシュで覆ったダッシュボードのエアコン吹き出し口とか、ソフトパッドを張って革張り風に仕立てたセンターコンソールなんて、本当にいい雰囲気。これならデートカーとして申し分ない。

シフターまわり
シフターまわり

エレガントなスタイルと、上質感のあるインテリア。このふたつがそろえば、デートカーとしては8割がた合格。

もう、ZR-Vでのデートは成功したも同然でしょう。

●運転は楽しいけれど

「ワタシ以外に、何が必要?」
「ワタシ以外に、何が必要?」

あとは何が必要か?

令和の「デートカー」(死語)
令和の「デートカー」(死語)

たぶん、優しい運転じゃないでしょうか。急加速や急ハンドルなんてご法度。彼女が不快にならないようなスマートな運転をしないと。

あまりの快適ぶりに、助手席で彼女が寝ちゃうくらいの運転が望ましいと思うわけです。

実はZR-Vは走りも自慢で、素直なハンドリングで意のままに運転できるのが魅力。しかも、ハイブリッド車なのにアクセルを踏み込むと、加速とともにエンジン回転が高まっていき、エンジンを失火させてシフトアップの感覚を作る凝った演出で、まるでエンジン車のように爽快に走れるのが面白いところです。

だから、ついついアクセルを踏み込んで気持ちよく走りたくなっちゃうんだけど……ドライブデート中はそんな気持ちはグッとこらえないと。

「クルマのハナシはもういいかな」
「クルマのハナシはもういいかな」

あれ、もしかして運転が楽しいクルマはドライブデートには向いていないのかな……?

そして日は暮れていくのでした。
そして日は暮れていくのでした。

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:菅田 れもん/ヘア&メイク:加藤 紗弥/写真:ダン・アオキ

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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