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■カラーバリエーションを2色設定に変更したフルカウル250cc・2気筒モデル
免許取り立ての若者ライダーからリターンライダー、長年バイクに乗り続けているベテランまで、幅広い層に人気が高い250ccのフルカウルモデル。
なかでも、カワサキの「ニンジャ250」は、シャープなスタイリングと扱いやすい並列2気筒エンジンとのマッチングにより、街乗りからツーリング、ワインディングなど、さまざまなシーンで軽快な走りを楽しめることで根強い人気を誇っています。
そんなニンジャ250に2024年モデルが登場。35psを発揮するエンジンのパフォーマンスや、166kgという超軽量な車両重量など、基本スペックはそのままに、カラーバリエーションと価格を変更しています。
●幅広いライダーが楽しめるエントリーモデル
ニンジャ250は、カワサキ伝統の「ニンジャ」シリーズの血統を受け継ぐシャープなスタイリングと、軽量な車体や扱いやすいパフォーマンスなどにより、幅広いスキルのライダーが楽しめるエントリーモデルといえるバイクです。
そのルーツは、2008年に登場した「ニンジャ250R」。現在の250ccフルカウルバイク人気を作り出した立役者といえるモデルです。
当時は、1980年代や1990年代前半などに巻き起こったレーサーレプリカブームの終焉などもあり、フルカウルの250ccスポーツモデルはほぼ絶滅状態。そんな中で、カワサキが突如発表したのがニンジャ250Rで、スポーティなスタイルと扱いやすい2気筒エンジン、良好な足着き性などにより、幅広いライダーから支持を受け大ヒットを記録します。
その後、2013年のモデルチェンジで現在のニンジャ250という名称に変更。現行モデルの基本的なスペックや仕様などは、2018年のモデルチェンジ時に施されたものですが、その乗りやすい素性はもちろん、シャープなスタイルなどに磨きを掛けて、現在でも根強い人気を誇っているロングセラーモデルとなっています。
●扱いやすいパワー特性を実現
現行モデルの主な特徴は、軽快なハンドリングや、スポーティかつ快適なライディングポジションなどを、より高い次元で実現していることです。
パワートレインには248cc・並列2気筒を採用。最高出力35ps/1万2500rpm・最大トルク2.2kgf-m/1万500rpmを発揮するエンジンは、スムーズな吹け上がりや低回転域での力強いトルクなどが魅力で、非常に扱いやすいパワー特性を実現しています。
車体には、ニンジャ・シリーズの多くに採用しているトレリスフレームを採用。エンジンをストレスメンバーとしても利用する独自のフレーム構造などにより、軽量ながら高い車体剛性も確保し、優れた安定性や軽量化に貢献しています。
また、急なシフトダウンなどでも後輪タイヤのホッピングやスリップを低減するアシスト&スリッパークラッチも搭載。スポーツラインディング時などでの高い車体安定性も実現しています。
さらに、LEDヘッドライトユニット、ギヤポジションインジケーターなども標準装備。高い質感や使い勝手の良さなどを両立していることも魅力です。
●基本スペックは先代モデルを継承
その2024年モデルでは、前述の通り、基本スペックはそのままに、カラーバリエーションの変更を行っています。
まず、「KRTエディション」。カワサキファンにはおなじみといえるこの仕様は、市販車ベースの2輪レース最高峰「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」に参戦するカワサキのワークスレーサーを彷彿とさせるカラーリングを施したもの。
ニンジャ250では、一時期ラインアップ落ちしていましたが、2023年モデルから復活を遂げ、2024年モデルも基本的なグラフィックなどはそれを継承しています。
では、どこが変わったかというと、燃料タンクにある「Kawasaki Racing Team」のロゴ。2023年モデルでは、川崎重工のシンボル「リバーマーク」が付いていましたが、2024年モデルではそれを無くしたバージョンとなっています。
また、スタンダード仕様では、従来2色あったカラーのうち、「メタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレー」のみを継続販売。KRTエディションと合わせ、計2色のカラー展開となっています。
なお、価格(税込)は、2023年モデルから3万3000円アップした70万4000円。2023年9月15日(金)に発売される予定です。
(文:平塚 直樹)