オペル「クロスランド」次期型、フルEVモデルを初キャッチ

■オペルはIAAモビリティ2023に出品する唯一のステランティスブランドに

オペルは2023年3月、欧州BセグメントクロスオーバーSUV「クロスランド」次期型に電動パワートレインを搭載することを発表しましたが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット
オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット

現行型となる初代クロスランドは、2017年に発売。小型のモッカと大型のグランドランドの間に位置づけられています。

オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット
オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、ノーズ、ホイールの一部のオレンジ色のアクセント、ドアとリアの稲妻ペイントを除いて、車両の大部分を迷彩ラップで覆っています。しかし、多くのボディパネルをシトロエン新型C3エアクロスと共有、従来モデルより大型化されているほか、よりボクシーな印象を与えていることがわかります。

フロントエンドでは、ノーズの高い位置に長方形のヘッドライトを配置、その下にはスリットがあり、ノーズの最下部には六角形のメッシュが付いた開口部があります。

側面では、よりボクシーなシルエット、足回りでは5つの三角形のスポークがあり、車高も高くなったような気がします。

リアエンドでは、実用性が高められる大きなテールゲート、分割されたLEDテールライトの一部が見えるほか、バンパーにエキゾーストパイプはなく、エレクトリックモデルであることがわかります。またこのモデルは、オペルの新設計された「Blitzエンブレム」を備えた、最初の量産モデルの一つとなることも期待されています。

オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット
オペル クロスランド 次期型EV プロトタイプ スパイショット

次期型では老朽化した「PF1」プラットフォームから、より現代的な 「CMP/eCMP」アーキテクチャの拡張バージョンに移行し、テクノロジー、安全性、乗り心地、効率性の面で進歩をもたらします。

新型モデルの全長は、シトロエン「C3 エアクロス新型の4.32 m(170.1インチ)に近いと予想されており、従来型のクロスランドよりも108mm(4.3インチ)長くなります。全長が長くなったことで、シトロエンの兄弟車と同様に、より広々としたキャビンと、より大きなトランクが得られる可能性があります。

EVパワートレインは、136psまたは156psを発生する単一の電気モーターと、50kWhまたは54kWhのバッテリーが組み合わされます。また、ゼロエミッションモデルに加えて、1.2リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジン、1.5リットルターボディーゼルエンジンがラインナップされます。

オペル クロスランド次期型のワールドプレミアは、9月に開催される「IAAモビリティ2023」(旧・東京モーターショー)と予想されますが、2028年までにはICEパワートレインを段階的に廃止する予定となっています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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