原付EVバイクが電動アシスト自転車に早変わり!「FUTURE METAナンバーチェンジエディション」が登場

■ナンバー表示・非表示と走行モード変更でクラチェンOK

原付一種のEVバイクと電動アシスト自転車のクラスチェンジが可能という、ユニークな二刀流の乗り物「FUTURE METAナンバーチェンジエディション」が、スタートアップ企業のFutureから発売されました。

FUTURE METAナンバーチェンジエディション
FUTURE METAナンバーチェンジエディション

極太で流麗なフレームにペダルが付いたそのフォルムは、まさにスタイリッシュな自転車そのもの。でも、しっかりと原付バイクのナンバープレートが付いていて、ハンドルのスロットルを回せば、ペダルを漕がなくても原付のEVバイクとして走行が可能です。

しかも、ナンバープレートを回転して標識番号を非表示にし、パワーモードを自転車モードに変えれば、バッテリーとモーターがペダルを漕ぐ力をアシストしてくれる電動アシスト自転車に早変わり。

EVバイクとしての快適な走りと、電動アシスト自転車が持つ長い航続距離を両立しているという注目のモデルです。

●ファットタイヤ仕様とスリムタイヤ仕様を用意

原付一種のEVバイクと電動アシスト自転車の二刀流というのが、FUTURE METAナンバーチェンジエディション。警察庁が令和3年(2021年)6月28日に通達した「車両区分を変化させることができるモビリティ」に対応した、当局お墨付きのクラチェン仕様です。

原付EVバイクとして乗るときはナンバープレートを表示
原付EVバイクとして乗るときはナンバープレートを表示
電動アシスト自転車として乗るときはナンバープレートを非表示
電動アシスト自転車として乗るときはナンバープレートを非表示

元々、このモデルは開発したスタートアップ企業のFutureが、クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売したものですが、今回はそれにナンバープレートの表示・非表示を切り替える機能を追加。原付EVバイクと電動アシスト自転車のクラスチェンジを手軽にできる仕様にしたものです。

ラインアップには、ワイルドなファットタイヤ付きの「ファットタイヤエディション」と、女性や高齢者などでも乗りやすい「スリムタイヤエディション」を用意。

電動アシスト自転車では航続距離100kmを実現
電動アシスト自転車では航続距離100kmを実現

ボディサイズは、ファットタイヤエディションで全長1800mm×全幅600mm×全高1100mm、スリムタイヤエディションで全長1740mm×全幅590mm×全高1040mmとかなりコンパクト(シート高はどちらも750mm)。

また、車両重量も32〜33kgと軽量で、約80〜100kgある従来の原付スクーターと比べて圧倒的な軽さを実現しています。

●インホイールパワーモーターを搭載

インホイールタイプの駆動用モーターには、48V・600Wのブラシレスモーターを採用。最高速度は45km/hを実現します。

電動EVバイクで走る時は、ヘルメット着用は必須
電動EVバイクで走る時は、ヘルメット着用は必須

また、2つの走行モードを持ち、電動バイクモードで60km、電動アシスト自転車モードでは100kmもの航続距離を走ることが可能。バッテリーは48V/16Aタイプで、約5時間で満充電にすることができます。

ちなみに、このモデルを電動バイクモードで走るときは、原付一種と同じ扱いになるため、ヘルメット着用は必須。普通自動車免許など、原付バイクを運転する免許なども必要になります。

当然、電動アシスト自転車モードで走行する時は、ヘルメットは任意(努力義務)となりますが、安全のためには、やはり被って走る方がいいですよね。

ほかにも、このモデルでは、前後に油圧式ディスクブレーキを採用し、制動力もバッチリ。変速機にはシマノ7段ギアを装備することで、電動アシスト自転車として使う際も、路面状況や速度に応じたギア設定が可能です。

折りたためばコンパクトカーのラゲッジスペースにも収納可能
折りたためばコンパクトカーのラゲッジスペースにも収納可能

さらに、折りたたみができることも注目点。コンパクトカーのラゲッジスペースにも収納できるため、家族旅行やキャンプ、イベントや湖畔の周回など、旅先での移動手段としても利用しやすいといえます。

価格(税込)は、ファットタイヤエディションが32万7800円で、スリムタイヤエディションが34万9800円。

2023年8月4日(金)より、公式HPサイトおよび全国の代理店で発売中です。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

Future mobility HPサイト
https://futureshop.official.ec/

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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