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■効果的な熱中症対策グッズとその使い方
体温に近い気温になることも珍しくないほど、厳しい暑さの続くこの時期、特に気をつけたいのが車内熱中症です。
夏のクルマに乗り込もうとしてドアを開けた時、むわっと漂う熱気に驚かされた人も多いですよね。
JAFが以前実施した検証によると、気温35度の炎天下に駐車したクルマの中は、エンジン停止後わずか15分で人体にとって危険なレベルまで暑くなるそう。
ペットや子どもの車内への閉じ込めで話題になることの多い車内熱中症ですが、大人にとっても他人事ではありません。そこで、今回は車内で使える熱中症対策グッズを紹介します。
⚫️車用扇風機
車内の空気はこもりやすく、またエアコンの性能やボディの構造によっては、後部座席まで冷たい空気が行き渡らないこともあります。前に座る席の人が寒いと感じるくらいエアコンを効かせていても、後ろに座る人は蒸し暑いなんてことも。
そんな時におススメしたいのが、クルマ用扇風機です。クリップでエアコンの送風口などに取り付けて使うこの扇風機は、車内の空気の循環を助け、冷気を後部座席まで行き渡らせます。
家の中ではエアコンと扇風機を併用すると冷却効率が上がって、エアコンだけを使用するより電気代が安くなると言われています。
クルマにおいても同じように、冷却効率が上がれば使用するエネルギーが減り、燃費の向上が期待できるかもしれません。
⚫️車内冷却スプレー
日差しの強い屋外にクルマを駐車していると、車内は外気温をゆうに超えて非常に暑くなってしまいます。JAFの検証によると、炎天下に駐車してからわずか30分で車内の温度は45度を記録。その後も上昇を続け、その日は最大55度まで上昇しました。
これほど暑い車内に乗り込めば、エアコンが効き始めるより前に倒れてしまいそうです。ドアや窓を開けることで、ある程度車内の温度を下げることは可能ですが、太陽光に熱せられたダッシュボードやシートなどは室温よりも熱くなっており、容易に冷めることはありません。
そんな場合は、車内冷却スプレーを使用するとよいでしょう。車内冷却スプレーは、スポーツで使われる冷却スプレーと似たような原理で、急速に車内を冷やす優れものです。
エアコンと違ってピンポイントに冷気を当てることができるため、赤ちゃんの座るチャイルドシートや熱々のダッシュボードなどを瞬時に冷ますことができます。
なお、高温になってしまう車内にスプレー缶を放置してしまうと、爆発の危険があります。車内冷却スプレーはかさばるアイテムでもないので車内で保管せず、適宜持ち運んで使用するようにしましょう。
⚫︎サンシェード
サンシェードを使用してダッシュボードやシートに直射日光があたることを防げば、それらの温度の上昇をある程度抑えることができます。
JAFの調査によると、炎天下にサンシェードを使用せず駐車したクルマのダッシュボードの温度は最高74度だったのに対し、サンシェードを使用した場合は最大52度と、20度以上の差が見られました。
ダッシュボードだけでなく、黒いレザーなど、太陽光を吸収しやすい素材のシートも同様に熱くなりやすい傾向があります。フロントガラスだけでなく、側方や後方の窓にもサンシェードを使用することで、温度の上昇を抑えることができます。
⚫️まとめ
真夏の季節に役立つ熱中症対策グッズ3選について紹介しました。これらのアイテムを適宜活用して、炎天下でも快適なカーライフを送りましょう。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
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