新型トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」登場! ターボはヴェルファイアのみで性格を棲み分け

■ヴェルファイアに新グレードの「Z Premier」を設定し、専用の2.4L直列4気筒ターボエンジンも用意

2023年6月21日(水)、新型トヨタ・アルファード/ヴェルファイアが発売されました。実は、ヴェルファイアは廃止される運命だったそうですが、長年愛されてきたトヨタの大型ミニバンというアイコンを捨てずに、「ちょい悪」のキャラを磨き上げています。

新型トヨタ・アルファードのエクステリア
新型トヨタ・アルファードのエクステリア

新型アルファード/ヴェルファイアは、2015年1月登場の3代目から約8年ぶりの全面改良になります。オーナーの約30%が30代以下だそうで、アルファードは、セダンからショーファードリブンの座を奪い、豊田章男会長も3代にわたって愛用したそうです。

アルファード/ヴェルファイアは日本向けで、自動車のガラケーになるのでは?というトヨタの懸念を払拭し、レクサスLMが生まれたように、海外でも支持されてきました。

新型ヴェルファイアのエクステリア
新型ヴェルファイアのエクステリア

「TNGAプラットフォーム(GA-K)」がミニバン用に最適化された4代目は、アルファード/ヴェルファイアのキャラクターをさらに明確に分け、ヴェルファイアには、専用グレードの「Z Premier」が新設定されています。黒を基調に金属加飾でよりアグレッシブな顔つきとすることで、ヴェルファイアのさらなる拡販を狙っているのがうかがえます。

新型ヴェルファイアのリヤまわり
新型ヴェルファイアのリヤまわり

さらに、専用サスペンションチューニングやボディ補強、専用パワートレーンも用意され、3代目では「アルファード>ヴェルファイア」という販売面での構図を変えるような狙いも感じられます。

●1列目から3列目まで快適性を向上

日本での取り回しに配慮されたサイズにしながら、ドライビングポジションやセカンドシートの構造が見直され、さらにサードシートまわりのシート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化など、0.1mm単位で検討されています。

ドラポジを見直している
ドラポジを見直している

運転席とセカンドシート、サードシートとの距離は、先代比でそれぞれ5mm/10mm広い前後席間距離が確保されています。なお、サードシートの格納性は、シート自体の重さもあり、ノア/ヴォクシーのようにほぼ一発ではいかないものの、スプリングの力で比較的容易に跳ね上げられます。

セカンドシート、サードシートのタンデムディスタンスを拡大
セカンドシート、サードシートのタンデムディスタンスを拡大

乗降性の向上もトピックス。小さい子どもや高齢の方でも快適に乗り降りできることを目指し、スライドドア部のユニバーサルステップを、トヨタとして初めて右側にも設定。

ノア/ヴォクシーに続き「ユニバーサルステップ」を採用
ノア/ヴォクシーに続き「ユニバーサルステップ」を採用

同ステップは、ノア/ヴォクシーにも採用されています。ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが展開され、1歩目の高さが下がります。また、センターピラーと左右の天井にロングアシストグリップが設置され、身長を問わず快適な乗り降りをサポート。

足元が広くなったサードシート
足元が広くなったサードシート

シートが広くなっただけでなく、快適性にも配慮されています。後席のどこに座っても快適に過ごせるように、シェードにも工夫がされています。ムーンルーフのシェードは、左右独立タイプを採用。また、サイドサンシェードはトヨタ初となる下降タイプで、「日差しを遮りながらも景色を楽しみたい」といったニーズにも応えています。


●ヴェルファイア専用の走りの世界

やる気満々の新型ヴェルファイアは、ラジエターサポートとサイドメンバーをつなぐ、ヴェルファイア専用のボディ剛性部品が追加され、走り出しから応答性の良さを実現しています。

ヴェルファイア専用の2.4Lガソリンターボ
ヴェルファイア専用の2.4Lガソリンターボ

ヴェルファイア専用の2.4L直列4気筒ターボは、レスポンスの良さとトルクフルな走りを実現し、アクセルペダルの操作に対して気持ちのいい加速を披露。

従来型の3.5L V6エンジンに対して、低速度域のトルクが増大され、アクセルペダルをショートストローク化することにより、少ない操作量でも車両の重さを感じさせない力強い加速を引き出せるとしています。走り出しから常用域での不快なエンジンノイズ低減、加速時のスポーティなサウンドチューニングもあり、運転する楽しさも追求されています。

●将来的にはプラグインハイブリッドも追加

アルファードには、2.5Lガソリンエンジン(2AR-FE)のほか、2.5Lのシリーズパラレルハイブリッドシステム(A25A-FXS)を設定。なお、ヴェルファイアは、2.5Lのシリーズパラレルハイブリッドシステムも用意されています。将来的には、プラグインハイブリッドも加わります。

新型アルファードのリヤビュー
新型アルファードのリヤビュー

そのほか、最新の「トヨタセーフティセンス」が用意されています。

「プロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)」は、ドライバーの操作を先読みしてステアリングの反力を変化させることで、不要な操作を抑制したり操作の遅れの防止でスムーズな走行をサポートしてくれます。

「プロアクティブドライビングアシスト(信号交差点に対する右左折時減速支援)」も採用されています。信号交差点への接近を検出した際、ドライバーのアクセルオフに加え、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、余裕を持った右左折時の操作をサポート。

ゴージャスになったインパネ
ゴージャスになったインパネ

さらに、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」も用意。「アドバンスト パーク(リモート機能付)」により、車外から専用スマホ・アプリ「Remote Park」を操作することで、遠隔で駐車、出庫が可能。

サードシート跳ね上げ時のラゲッジ
サードシート跳ね上げ時のラゲッジ

「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」も用意され、高速道路、自動車専用道路などで渋滞時(0km/h~40km/h)にレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシスト作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすと作動し、渋滞時の運転負荷を軽減し、より周囲に注意を払った安全運転がサポートされます。

●ボディサイズ:全長4995×全幅1850×全高1935mm
●ホイールベース:3000mm
●最小回転半径:5.9m

●価格帯
アルファード: 540万円〜872万円
アルファード・ウェルキャブ(型式指定自動車): 472万円~564万8000円
ヴェルファイア:655万円〜892万円

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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