クルマで古本を売りに行くというのは果たして賢いのか?【東京でクルマ買っちゃいました日記・第16回 古本を売りに行く編】

■東京でクルマを賢く使いこなすってなかなか難しい。戦略が必要だと感じました!

●最近クルマにあまり乗れていない…そうだ本を売りに行こう!

駅前まで担いでいくのはさすがにきつい!IKEAとコストコバッグにパンパンの古本たちを、クルマに積んでみた
駅前まで担いでいくのはさすがにきつい!IKEAとコストコバッグにパンパンの古本たちを、クルマに積んでみた

こんにちは、東京でクルマを買っちゃったライター、半澤です。

実は最近、クルマを持て余しています。たまたま仕事が重なり最近はクルマに乗る機会がなく、近所のスーパーにすらあまり行けてません。

こちらの記事以降にも実家に帰る用事があったのですが、一人での帰省だったので新幹線を利用。

なんか最近クルマ乗れてないなとウズウズしていました。この春、放置しっぱなしだったので黄砂も積もってしまい、これはいかん!

ということで、今回は、今まで行かなかった場所に行ったお話です。

夕方にポカっと時間が生まれたとある日曜日、ボクはずっとやりたかったことに挑戦することにしました。そう、クルマで本を売りに行くのです。

そんな大袈裟な、と思う方もいるでしょうが、我が家は油断すると本の山ができる魔窟。寝室の一角に埃を被った本のうずたかい山脈が生まれて久しく、なんとかしないととずっと思っていました。

これまで古本は駅前の某大手巨大古本チェーンに売りに行っていました。自転車を盗まれてから2年半くらい経つため、どんなに重たい荷物でも古本屋までは徒歩移動。じりじりと日差しが強い日などは、片道徒歩10分の道のりを汗をダラダラ流しながら、肩で息をして本を担いだものです。

そこで、今回思いついたのがクルマという選択肢。そう、ボクにはクルマがあるじゃないか。愛車トゥインゴがあるじゃないか。

スーパーに行った記事でも紹介したように、日常的にそこそこクルマを活用してきたものの、なぜか「クルマで古本屋へ行く」という発想は頭になかったので、思いついただけでちょっとドキドキしてしまいました。

「古本屋にクルマで行く」という行為は、ボクにとってちょっと特別。我が半澤家の伝統行事なのです。ボクが高校生の頃から家族旅行というものがなくなり、その代わり、年に1回か2回、父のクルマで巨大古本屋チェーンに行くというのが習わしとなっていました。なんて切ない家族旅行…そう思われるかもしれませんが、地方都市出身のボクにとっては、それだけでもなかなかの娯楽だったのです。

当時は今みたいにマンガアプリも電子書籍もない時代。古本屋のマンガの山や、古めかしい小説の数々に胸ときめかせたものです。

と、そんなノスタルジアを覚えながらボクは重たい古本をクルマに積み、一路、古本屋を目指します。駅前のお店には駐車場がないため駐車場付きの店を調べたところ、クルマで20分くらいのところに大きな駐車場を備えた郊外店を発見。日曜の夕暮れどきを前に、鼻歌まじりでドライブをスタートさせました。

いかんせん大量の本。マンガ、文庫、ハードカバー、雑誌も合わせて40〜50冊くらいはあったでしょうか。これを自分で抱えて運んでいたら腕がもげていたわ! 汗だくで素敵な休日の夕方をつぶしていたわ! クルマで大正解だわ!

そう、ひとりごちながら軽快にアクセルを踏み込んでいたのですが…。この後予想外のできごとがボクを襲うのでした。

●クルマで20分の郊外店に出かけてみたら、持て余すほどの長い待ち時間

店には台車があり、大量の本もスイスイ移動。と、ここまでは良かったのだけど
店には台車があり、大量の本もスイスイ移動。と、ここまでは良かったのだけど

到着したのは16時くらいだったでしょうか。来たことのない街の古本屋に気持ちも高まります。さすが郊外店だけあって、クルマで本を買いに来る客も多いのでしょう。店の横に台車があって、駐車場から大量の本を移動するのも激ラクで、本当助かりました。

しかし、いざ本を売る段であまりにも残念な問題発生!

店員:「今、混んでいるので査定が終わるのは1時間半後になります」

半澤:「い、1時間半」

店員:「そうですね、それくらいかかりますね。お売りいただく本も多いですし」

半澤:「なるほど。それじゃあ、外出してもよいでしょうか」

店員:「もちろんです、お待ちしています」

30分くらいなら店内で立ち読みしたり物色したりして過ごすところですが、まさかの1時間半。中編映画ならサクッと見れてしまうほどの空白の時間をいきなり手渡されたボクは、思いのほか戸惑いました。

駅前の店でも「査定待ち」の経験はあったけれど、1時間半後というのはさすがに聞いたことがありません。郊外店ゆえのゆったり対応なのか、ちょうど誰もが古本を売りたくなる陽気なのか(実際に気持ちよく晴れ渡った日曜でした)、いずれにせよ1時間半をどう使うかに頭を悩ますことに。

普段ならこういう空き時間は、喫茶店でパソコン仕事したりタブレットを眺めたりするのですが、この日は仕事道具も一切持ってなく、途方に暮れました。あれ? やっぱり駅前店に行ってたほう良かったのでは? 時間的にだいぶ損してないか? そんな疑念が生まれるものの、ボクは首を横に振り、そんなことない、そんなことないと自分に言い聞かせ、近隣をドライブすることに。

でも、すぐに日曜の夕方の渋滞に巻き込まれテンションも上がらないし、住宅しかないエリアなのでこれといって楽しいものは見当たらず、意味なく巨大な公園のまわりをグルグル回っていました。日曜の夕方になんとなくクルマ乗るものではないなあ。

これが東京の街中かと、涙目になったそのとき、目に入ったのが巨大ショッピングモール。郊外だけあって、普段行かないような巨大な商業施設があったのです。ここなら時間潰せるじゃん!と意気揚々に店に入ると、またもやトラブルが発生します。

●巨大ショッピングモールでも駐車料金がしっかりかかる、さすが大都会

駐車場代を無料にするための買い物はムダか賢いか? 目の前に突きつけられた難題に狼狽!
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慣れない巨大立体駐車場に駐車してから気がついたのですが、駐車場が有料。え、こんなにでっかい商業施設で駐車料金取るんすか。地方だったら絶対タダでしょ!  最初の1時間300円。2000円の利用で2時間無料。その看板の前でボクは立ち尽くしてしまいました。

目的もなく訪れたショッピングモールに300円払うのも悔しいし、勢いで2000円使うのももったいない…。ケチと言われてもしょうがないですが、不要な駐車料金ほど払いたくないものはないですよね。まあしょうがない、とりあえず、モール内をブラブラしますか。

まずは本屋、うーん確かに欲しい本や雑誌を合わせれば2000円の出費はすぐにできるのだけど、こちとら不要な本を今まさに売っている最中。部屋を整理するために本を売りに来たのに、ここで2000円分の本をゲットしてはプラマイゼロどころか、なんだか精神的にも明らかにマイナスです。敗北感がハンパないため、本を購入するのはさすがにやめました。

次に行ったのはアパレル売り場。でも、ここで欲しくもないTシャツやらソックスやらを購入するのは本意ではありません。服ってこんなふうにして強制的に買わせられるものではないよなあ。そう思い、ここでも2000円は使わずじまい。アパレル売り場の隅にあった、3000円の傘に手が伸びるもガマン。これには本当に迷いました。最近新しい傘が欲しかったんですよね。梅雨も近いし。でも、でも、本当に欲しいものだからこそ衝動買いしてはいかんなあ。

結局ボクは必ず消費するであろう食料品を2000円分購入。2時間無料の権利を行使するという、一番普通の選択をすることに。なんか、面白いことできなくてすいません…。

時計を見ると1時間半が経過しており、急いで古本屋チェーンへと戻りました。

●今度来るときは、もっと賢い時間を狙います!

人がたくさん来ないような平日の日中にまた来ます!今度は短時間査定を頼むぜ
人がたくさん来ないような平日の日中にまた来ます!今度は短時間査定を頼むぜ

古本屋では当然、査定が終わっていました。けっこうたくさんの本も売ったし、そこそこお気に入りの小説ハードカバーや、割と最近のマンガもちらほら入っていたのですが、査定金額は1000円そこそこ。まあ古本売却価格とはそういうもんだけど、なんだか少し負けた気が。

駐車場無料にするために2000円の買い物して、儲けは半額の1000円。しかも、貴重な日曜の夕方をほぼまるっと潰していますからね。『笑点』も『ちびまるこちゃん』も見逃していますからね。

古本屋を出るときにはとっぷりと日も暮れ、すっかり暗くなっていました。クルマで移動する際は、周辺エリアの下調べや駐車料金のリサーチが必要だと反省。暗闇に照らされた古本屋チェーンの看板を眺めながらため息をつくボク…。まあ、こういう日もあるよね。

けれど、この男はまだ知らないのです。直後、事故渋滞に巻き込まれることを、そして、慣れない住宅街の細い道で迷ってしまうことを。彼が家に着くのはこれから40分も後のこと。ついに『サザエさん』までも見逃してしまうのでした。

クルマって本当使いようだな、と改めて感じた日曜でした。駐車料金や混み具合なども考えることが大事。暮らしている街に合わせてよく考えて活用しなければと実感。クルマ移動ひとつとっても戦略って重要ですね。

そもそも古本売りに行くのなんて、平日にやれば良かったし、もっと賢いクルマとの付き合い方があるよなあ。

トライアンドエラーでいろいろなことを学びながら、より素敵なクルマ生活を送れるよう頑張りたいと思います! ちょっと優等生的な締め方すぎますかね?


次回、第17回【クルマだからこそのちょい遠出買い物編】、古本屋の失敗を活かすべく次回はもうちょっと遠くまでドライブ。クルマ買ってやっぱり良かった! となるかしら?

(半澤 則吉)

この記事の著者

半澤 則吉 近影

半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
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