「成田エクスプレス」の多様化に対応したE259系リニューアル車が営業運転を開始

■先頭車にシルバー基調のカラーを新たに取り入れ

JR東日本が3月24日に発表していた特急「成田エクスプレス」のリニューアル車の営業運転が、5月14日(日)から始まりました。

営業運転を開始した「成田エクスプレス」リニューアル編成
営業運転を開始した「成田エクスプレス」リニューアル編成

3月28日の記事でお知らせしたように、JR東日本は「新生E259系としての進化」をコンセプトに、車両デザインのリニューアルを実施。

近年「成田エクスプレス」を通勤やレジャーに利用するケースも増え、利用目的が多様化していることを受け、先頭車の前面と側面に「ご利用いただく様々な場面」や「移り変わる沿線地域の風景」を映し込むシルバーカラーを取り入れました。

先頭部は、貫通扉と運転室左右の肩部をシルバーに塗装。この塗装は、見る角度や光の当たり具合によって色合いがかなり変わって見えます。

貫通扉には従来「N’EX」のロゴと航空機をモチーフとした大きなシンボルマークを配していましたが、リニューアル車の貫通扉には「SERIES E259」という形式のロゴが入ったシンプルなデザインとなっています。

リニューアル車は先頭部の貫通扉をシルバーに塗装され、「SERIES E259」のロゴを配しています
リニューアル車は先頭部の貫通扉をシルバーに塗装され、「SERIES E259」のロゴを配しています
リニューアル前の貫通扉はブラック塗装で、「N’EX」とシンボルマークを大きく配して空港アクセス特急を強調
リニューアル前の貫通扉はブラック塗装で、「N’EX」とシンボルマークを大きく配して空港アクセス特急を強調

そして、リニューアル前は側面連結部にあったシンボルマークを先頭部乗降扉横に移動しました。

なお、従来はシンボルマークの向きを左向きで統一していましたが、リニューアル車では、シンボルマークは常に先頭を向くように、一部を右向きに改めています。

また、新宿・大船側先頭車ではシンボルマークのサイズが大きくなりました。そのほか、先頭部の乗降扉上にあった「Narita Express N’EX SERIES E259」の赤文字はリニューアルで消えています。

先頭車の連結部も一部をシルバーに塗装して、「SERIES E259」のロゴを入れています。成田空港側先頭車のロゴはとても大きくなっているのが印象的です。一方、新宿・大船側先頭車は連結部側にも乗降扉があるので、「SERIES E259」のロゴは小さめです。

成田空港側先頭車の連結部側には巨大な「SERIES E259」ロゴがあります
成田空港側先頭車の連結部側には巨大な「SERIES E259」ロゴがあります
新宿・大船側先頭車の「SERIES E259」のロゴは小さめです
新宿・大船側先頭車の「SERIES E259」のロゴは小さめです

今回、リニューアルされたのは第5編成。4月9日に大宮総合車両センターに入場して、約1ヵ月後の5月10日に出場。5月13日には所属する鎌倉車両センターでのお披露目撮影会が催されました。

4月25日には第1編成が大宮総合車両センターに入場。今年度中には全22編成のリニューアルを完了する計画だそうです。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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