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■キャッシュレス決済のお得な使い方とは?
毎年5月は自動車税種別割を支払う時期です(一部地域では6月)。
ひと昔前なら、現金や口座振替で払うことが一般的でしたが、最近は、クレジットカードやスマホ決済アプリなども使えるようになり、キャッシュレス化も進んでいます。
では、実際に、支払いにはどのような方法があり、たとえば、キャッシュレスではどんなメリットがあるのでしょうか?
●支払い方法は主に6つ
まず、自動車税種別割の支払いには、主に以下の方法があります。
- 現金払い
- 口座振替
- クレジットカード
- スマホ決済アプリ
- ペイジー(Pay-easy)
- 電子マネー
これらのうち、従来から使われているのが、指定金融機関の窓口、コンビニなどに納付書を持参して支払う現金払いと、指定口座より自動引き落としにする口座振替です。
一方、最近は、キャッシュレスが進み、ペイジー(Pay-easy)という方法では、金融機関の対応するATMで支払ったり、パソコンやスマホでWEBサイトからインターネットバンキングをすることも可能です(事前に金融機関への利用申込みが必要)。
また、電子マネーを使うことで、一部のコンビニで支払うこともできますが、全てのコンビニでできるわけではないので注意が必要です。
●全国共通の「地方税お支払サイト」が開設
キャッシュレスの支払い方法で注目なのが、クレジットカードやスマホ決済アプリ。特に2023年4月からは、全国共通の「地方税お支払サイト」が開設されたことで、これらの利用がとても楽になりました。
地方税お支払サイトとは、自動車税種別割をはじめ、さまざまな地方税をスマホやパソコンで支払うことができるシステム。従来は、自治体で別々だったキャッシュレス決済のシステムを共通化したものです。
たとえば、クレジットカードを使う場合、スマホなどで地方税お支払サイトにアクセスし、自宅に届いた納税通知書にある「地方税統一QRコード(eL-QR)」を読み取ることで可能となります。
また、スマホ決済アプリの場合も、納税通知書にあるeL-QRかバーコードを読み取ることで支払いができます。
●納税証明書などには注意点もある
ただし、クレジッドカードで使えるのは、VISA、マスター、JCB、アメリカンエクスプレス、ダイナースクラブ(2023年5月1日現在)。また、税額に応じたシステム利用料が別に必要で、最初の1万円までは37円、以降1万円ごとに75円が加算されます(消費税別)。
さらに、領収書は発行されないので、必要な人は金融機関の窓口やコンビニで納付した方がいいでしょう。また、納税証明書の発行には申請が必要なので、車検などで急いで必要な人も注意した方がいいですね。
一方、スマホ決済アプリで利用できるのは、もちろん対応しているアプリだけです。2023年5月1日現在、利用できるのは
- au PAY
- d払い
- J-Coin Pay
- LINE Pay
- PayB
- PayPay
- モバイルレジ
- 楽天銀行アプリ
- 楽天ペイ
など、22アプリ(詳細は地方税お支払サイトを参照)。領収書は発行されないことや、すぐに納税証明書が発行されないこともクレジットカードと同様です。
●ポイントが付くスマホ決済アプリもある
こうしたキャッスレス決済は、わざわざ金融機関やコンビニへ行く手間が省けるほか、現金を用意する必要がないため、特に、多額の支払いをする人にはあり難いですよね。
また、たとえば、楽天ペイを使う場合、貯まっている楽天ポイントを「楽天キャッシュ」にチャージして支払いに使えたり、チャージ額の0.5%分のポイントが還元されるようになっています。
このように、アプリによっては、ポイントが付くことで、現金払いなどよりもお得になる場合があります。
いずれにしろ、自動車税種別割の支払いにも、キャッシュレス決済がかなり便利なことは確かでしょう。いつもは、現金払いや口座振替という人も、使ってみることを検討してみてはいかがでしょうか?
(文:平塚直樹 *写真はイメージです)
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