免許不用、公道走行可の新型電動キックボードKINTONE「model one S」登場。折りたたみ式で重量14kg、次回発売日は5月14日〜

■2023年7月から導入の「特定小型原付」に適合

2023年7⽉1⽇より施⾏される改正道路交通法により、一定の条件を満たした電動キックボードは、16歳以上であれば免許不要(ヘルメット着⽤は努⼒義務)で運転できるようになります。

新型の電動キックボード「model one S」
新型の電動キックボード「model one S」

これは、新しく「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」という区分が設けられ、その要件に適合するモデルであれば可能となるのですが、そんな新区分に対応した新型の電動キックボード「model one S(モデルワンエス)」が、電動モビリティメーカーのKINTONEから登場しました。

純国産による高い品質や安全性を持つというのがこの新型。また、とってもパワフルでスムーズな走行などを実現するといいます。

●免許不用で公道走行OKの新モデル

今回登場するmodel one Sは、2015年から電動モビリティを作り続けてきたKINTONEが、新しく施行される改正道路交通法に合わせ、免許不用で公道走行を可能とする新開発の電動キックボードです。

ベースとなったのは、従来から販売しているレジャー向けの「model one」というモデル(公道走行不可)。新型は、現行モデルのパワフルさを引き継ぎつつも、新しく導入される特定小型原付の要件に適合できるようなアップデートを行ったといいます。

ちなみに、特定小型原付とは、16歳以上であれば運転が可能で、免許も不要。ヘルメットは任意で努力義務となります。

2023年7月1日に施行される改正道路交通法による電動キックボード関連の主な要件(出展:KINTONE)
2023年7月1日に施行される改正道路交通法による電動キックボード関連の主な要件(出展:KINTONE)

従来の原付バイクと同等扱いとなる電動キックボードで公道を走る場合は、原付バイクを乗ることができる運転免許(普通自動車免許や原付免許など)が必要ですし、ヘルメットの着用も必須。特定小型原付は、かなり規制が緩和されます。

ただし、最高速度については制限されます。原付バイク相当の電動キックボードが30km/hまでなのに対し、特定小型原付は最高速度20km/hまでとなります。

その分、車道のみしか走れない原付バイク相当のモデルに対し、特定小型原付は車道に加え、自転車道や自転車専用通行帯も可能。最高速度を遅くすることで、走行範囲を広くするのです。

さらに、モーターなどの制御により、最高速度を6km/h以下に制限すれば、これも新規導入される区分「特例特定小型原動機付自転車(以下、特例特定小型原付)」となり、歩道や路側帯を走ることも可能(自転車走行可の道路に限る)となります。

なお、新しい特定小型原付や特例特定小型原付では、最高速度表示灯の装備が義務付けられており、特定小型原付のときは点灯、特例特定小型原付のときは点滅させることも必要。ほかにも、ナンバープレートの取り付けや自賠責保険の加入なども義務付けられています。

●前輪駆動の250Wモーターを搭載

そんな新区分に適合する電動キックボードとして開発されたのがmodel one S。前述の従来モデルmodel oneをベースとした車体は、全長1180mm×全幅430mm×全高1140mmとコンパクト。

model one Sの主なスペック
model one Sの主なスペック

しかも、折りたためば全高を490mmにでき、重さも約14kgと比較的軽いため、持ち運びも可能。屋内やクルマの車内に収納することもできます。

走行には、前輪駆動の250Wモーターを搭載。また、最高速度20km/hの「公道走行モード」と、最高速度6km/hの「歩道走行モード」を設定し、切り替えはハンドル右側のボタンで簡単にできます。

さらに、走行可能な最大勾配は20%を確保することで、急な坂道でも登ることが可能です。前後タイヤには8.5インチの大型サイズを採用し、段差などを乗り越える際もラクラク。また、空気式タイヤのため、乗り心地も抜群だといいます。

バッテリーには、標準で容量6000mAhのタイプ、オプションには9600mAh(1万5000円アップ)の大容量タイプも用意。満充電の充電時間はどちらも5〜6時間で、走行距離は標準タイプで約18km、9600mAhであれば約30kmまで可能となります。

なお、model one Sには、もちろん、新区分に対応した保安部品も完備。尾灯・制動灯・後部反射器・ウインカー・最高速度表示灯などを備えるほか、ナンバープレート取り付け部も新設されています。

茨城県の自社工場で生産する純国産モデル
茨城県の自社工場で生産する純国産モデル

そして、大きな特徴が純国産であること。電動キックボードには海外製も多いなか、model one Sは、茨城県の自社工場で、専門的な技術を持ったスタッフが1台づつ製作しているのだそうです。

開発や製作には、使う各部品にも徹底的にこだわり、事故が起こらないような細心の配慮も施したことで、高い品質や安全性を確保。ビックリするほどの滑らかな走りなどが魅力だといいます。

なお、価格(税込)は、9万9800円。現在、KINTONEの公式ホームページで、割引特典もある先行予約キャンペーンを開始していますが、先着60名の第1弾(5月2日〜14日の予約分)はすでに完売。

5月14日〜30日に第2弾、6月 1日〜6月31日に第3弾が予定されており、それぞれ先着60名で実施される予定です。

(文:平塚直樹

【関連リンク】

KINTONE公式ホームページ
https://kintone.mobi/

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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