VWグループ・セアトのモータースポーツ部門クプラのフォーメンター改良型は「走りを極める」!?

■最高出力310pを発揮する、高性能2.0リットル直列4気筒TSIも提供

フォルクスワーゲン(VW)グループのクプラは現在、欧州CセグメントのクロスオーバークーペSUV、「フォーメンター」改良型の開発に着手していますが、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えました。

クプラ フォーメンター 改良型プロトタイプ スパイショット
クプラ フォーメンター 改良型プロトタイプ スパイショット

クプラは、セアトのモータースポーツ部門から独立した、高性能モデルに特化したブランドです。初代となる現行フォーメンターは、2019年のジュネーブモーターショーで初公開され、翌2020年に発売、これが初の大幅改良となります。

クプラ フォーメンター 改良型プロトタイプ スパイショット
クプラ フォーメンター 改良型プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクとその周辺で捉えたプロトタイプは、どちらもボディ前後をカモフラージュしていますが、最近発表された「タバスカン」「テラマール」「アーバンレベル」のエクステリアデザインを反映することが予想されています。

垂直方向のエアカーテンは持ち越されているように見えますが、3つの三角形のLEDデイタイムランニングライトを組み込んだ、よりスリムなヘッドライトが装備されるはずです。

特にシャープで角張ったラインを持ち、ステップ付きフロントバンパーを採用するミディアムSUV「テラマール」のデザインに大きく依存しそうです。

コクピットも大きく進化。10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと12インチのインフォテインメントシステムを装備、ソフトウェアのアップデートがなされるはずです。またスポーツシート、スポーツステアリングホイール、アンビエントライティングシステムなどがオプションで提供されます。

パワートレインは、エントリーレベルに最高出力150psを発揮する1.5リットルTSI4シリンダー、上位には最高出力190ps・最大トルク320Nmを発揮する2.0リットルTSI4シリンダー、最高出力150psを発揮する2.0リットルTDI、最高出力204psを発揮する1.4リッターのTSIエンジンと電気モーター、12.8kWhのバッテリーパックを積むプラグインハイブリッドなど、豊富なラインアップがキャリーオーバーされます。それでも不十分な場合は、最高出力310ps・最大トルク400Nmを発揮する、高性能2.0リットル直列4気筒TSIも提供されます。

2022年、フォーメンターは約97,600台を販売、クプラブランドの63.8%を占めるVWグループのベストセラーに成長しており、その勢いのまま米国市場への拡大を目論んでいるといいます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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