リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rがポール!スーパーGT2023第2戦富士GT300予選結果で、なんとJ.P.オリベイラ選手は初【スーパーGT 2023 GT300】

■マジか?SUBARUがQ1敗退!

快晴に恵まれた5月3日、2023年スーパーGT第2戦FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE』の公式予選が静岡県の富士スピードウェイで行われました。結果はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rがポールポジションとなりました。

リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R

GT300クラスの予選15時15分より開始。ポイント獲得数によりA組とB組に分かれて行われます。そのA組は10号車 PONOS GAINER GT-Rの大草りき選手が出した1分35秒697でトップとなります。

PONOS GAINER GT-R
PONOS GAINER GT-R

予選B組は31号車 apr LC500h GTの根本悠生選手、LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥選手、yntium LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑選手などが激しいベストタイムバトルを行っていきます。そのなかでmuta Racing GR86 GTの平良響選手が1分35秒512でトップに立ちます。

SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ R&D SPORT

また、このB組では昨年2022シーズンのポールポジション常連だった61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTのタイムが伸びず10番手でまさかのQ1敗退ということになってしまいます。


●GT300最強のJ.P.デ・オリベイラ選手、このクラスで自身初の自力ポール

GT300クラスのポールポジションを決める予選Q2はQ1のA組、B組からそれぞれ8台ずつの計16台で16時08分から10分間で争われました。

リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R

先にタイムを出していた1分35176というタイムを出していた31号車 apr LC500h GTの小高一斗選手を追った56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-RのJ.P.デ・オリベイラ選手。

リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R

1分35秒台の中に13台も集まってくるという僅差の予選Q2にあって1分35秒114というタイムで見事にポールポジションを獲得。

2020年と2022年にスーパーGTのGT300クラスでチャンピオンを獲得しているリアライズ日産メカニックチャレンジGT-RのJ.P.デ・オリベイラ選手。

GT300で初めてポールを自力獲得したJ.P.デ・オリベイラ選手
GT300で初めてポールを自力獲得したJ.P.デ・オリベイラ選手

そんなオリベイラ選手は確実にタイムが出せるとしてGT300クラスに移ってきてからQ1担当が多く、Q2を担当することが稀であったため、GT300クラスでは自身初の自力でのポールポジション獲得となりました。

リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのドライバーと近藤真彦監督
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのドライバーと近藤真彦監督

GT500も含めた長い経験と直近のチャンピオン獲得に対して実況アナウンサーのピエール北川さんが、その実況の中でGT300最強ドライバーと呼んでしまうオリベイラ選手ですが、GT300クラスで初のポールポジション自力獲得というのは意外な気がします。

ポールポジションを喜びレースクイーン
ポールポジションを喜びレースクイーン

5月4日の決勝は450㎞というロングディスタンスとなり、予選結果がそのまま決勝結果につながるとは考えにくくはありますが、ポイントという面では1ポイントを獲得ということもあって、三度のチャンピオン獲得に向けて駒が進んだともいえるでしょう。

決勝レースは13時30分から100周で競われます。

●スーパーGT2023第2戦 富士 GT300予選結果

順位 ゼッケン 車名 ドライバー タイム
1 56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R J.P.デ・オリベイラ、名取 鉄平 1’35.114
2 31 apr LC500h GT 嵯峨 宏紀、小高 一斗、根本悠生1’35.176
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝、片岡 龍也 1’37.277
4 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹、川合 孝汰 1’35.279
5 2 muta Racing GR86 GT 堤 優威、平良 響、加藤 寛規 1’35.286
6 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史、元嶋 佑弥 1’35.3397 11 GAINER TANAX GT-R 富田 竜一郎、石川 京侍、塩津 佑介 1’35.420
8 10 PONOS GAINER GT-R 安田 裕信、大草 りき 1’35.447
9 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥、篠原 拓朗 1’35.576
10 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男、高木 真一 1’35.601
11 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹、河野 駿佑 1’35.716
12 6 DOBOT Audi R8 LMS 片山 義章、R.メリ・ムンタン、神 晴也 1’35.840
13 25 HOPPY Schatz GR Supra GT 菅波 冬悟、野中 誠太 1’35.915
14 5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 冨林 勇佑、松井 孝允 1’36.187
15 18 UPGARAGE NSX GT3 小林 崇志、小出 峻 1’36.362
16 87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 松浦 孝亮、坂口 夏月 1’36.381
17 50 ANEST IWATA Racing RC F GT3 I.オオムラ・フラガ、古谷 悠河 1’36.101
18 244 HACHI-ICHI GR Supra GT 佐藤 公哉、三宅 淳詞 1’36.744
19 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人、山内 英輝 1’36.155
20 20 シェイドレーシング GR86 GT 平中 克幸、清水 英志郎、山田 真之亮 1’36.759
21 7 Studie BMW M4 荒 聖治、柳田 真孝 1’36.270
22 30 apr GR86 GT 織戸 学、上村 優太、小河 諒 1’36.848
23 27 Yogibo NSX GT3 岩澤 優吾、伊東 黎明 1’36.743
24 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木 孝行、田中 篤、大滝 拓也 1’37.220
25 22 アールキューズ AMG GT3 和田 久、城内 政樹、加納 政樹 1’37.740
26 48 植毛ケーズフロンティア GT-R 井田 太陽、甲野 将哉、眞田 拓海 1’37.914

(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永 和浩

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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