懐かしの「アヴァンタイム」、ミニバンからクーペSUVに姿を変えて復活!?

■ルノー「エスパス」新型のクーペ版として登場

ルノーが現在開発中の新型クロスオーバークーペSUV市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えるとともに、その市販型に「アヴァンタイム」の名が与えられる可能性があることがわかりました。

ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット
ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット

「アヴァンタイム」は、1999年ジュネーブモーターショーでコンセプトモデルとして初公開、2001年にパリサロンで市販型がデビューし同年発売されました。

エクステリアでは、フレームレスドアとヘッドライト上部の「アイブロウ」インテークを備えた、個性的デザインの2ドア高級ミニバングランドツアラーでしたが、わずか2年後の2003年に生産終了となっています。

ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット
ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット

ルノーは4月、SUV「オーストラル」のロングバージョンとなる「エスパス」新型を発表しましたが、そのクーペ版になるのが、この新型モデル。

プロトタイプは、カモフラージュで完全に覆われ、そのスタイリングを確かめるのは困難ですが、空力的な形状と後方に向かって傾斜したルーフラインを備えていることがわかります。プロトタイプの1台では、フロントバンパーのLEDデイタイムランニングライトが垂直に伸びているように見え、オーストラルとは異なっていることがわかります。

またルノー「ルーテシア」(海外名:クリオ)改良型で導入された、角度のあるヘッドライトエクステンションと、さまざまなバンパーエアインテークが確認できます。

側面では、オリジナル「アヴァンタイム」と異なり4枚のドアを装備、標準のオーストラルと同様に、Cピラーのベルトラインに若干キックアップが見られます。また、ドアの隆起したUセクションは、オーストラルの特徴的な水平方向のキャラクターラインを隠している可能性がありそうです。

ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット
ルノー アヴァンタイム 市販化プロトタイプ スパイショット

リアエンドも厳重にカモフラージュされていますが、統合されたスポイラーの下にスリムなテールライトの一部が見えます。インテリアに関しては、5シーターモデルなどでも広く採用されている、ルノー「OpenRデジタルコックピット」を継承していると考えて間違いないと思われます。

市販型では、「CMF-CD」基盤とパワートレインオプションをオーストラルやエスパスと共有する可能性が高いです。おそらく、1.2リットル直列3気筒ターボチャージャーと電気モーター、および2kWhリチウムイオンバッテリーを備えた自己充電ハイブリッドシステムを搭載、セットアップの合計出力は200ps、最大トルク205Nmを発揮します。

この新型クーペSUVのデビューは、2024年前半とみられ、車名は「アヴァンタイム」を筆頭候補に、「オーストラルクーペ」などが予想されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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