目次
■フロントガラスの汚れの正体とは?
フロントガラスには、内も外も、いつの間にか汚れがついてしまうもの。フロントガラスの内側についている汚れは、ホコリや手垢、たばこのヤニなどが多く、水で落としやすい水性の汚れと、水だけでは落としにくい油性の汚れがあります。
同じように、フロントガラスの外側につく汚れも水性と油性に分けることができます。ホコリや泥、砂などは水性の汚れ、雨水や経年劣化したコーティング剤、運転中に跳ね上がった路面の油分などは油性の汚れに分類されます。
特に注意が必要なのが油性の汚れで、汚れが広がると、油膜となってフロントガラスの表面がぼんやりとしてしまい、視界が悪くなります。
それだけでなく、対向車や街灯の光が油膜によってギラギラと乱反射するようになると、咄嗟の判断を誤ってしまうことも考えられます。単なる汚れと侮ってはならず、早めに掃除して汚れをとるのが大切です。
●フロントガラスの内側を掃除する方法
フロントガラスの内側を綺麗にする方法はいくつかありますが、もっとも簡単なのは、蒸しタオルを使った掃除方法です。蒸しタオルの蒸気と熱は、ホコリだけでなく、手垢などの汚れを浮き上がらせて落とすことができます。
水で濡らしたタオルをゆるめに絞り、電子レンジにて500Wで1分ほど加熱し、蒸しタオルを作ります。フロントガラスの内側を拭き、綺麗になったら、マイクロファイバークロスで乾拭きします。水滴が残らないよう綺麗に乾拭きするのがポイントです。
本格的に掃除したいときは、クルマ専用のガラスクリーナーを使うのがおすすめです。ガラスクリーナーの中には、白いすじや拭き後が残らないものもあるため、仕上がりがより綺麗になります。
ガラスクリーナーには、スプレータイプやリキッドタイプ、シートタイプがありますが、フロントガラスに吹き付けるだけで汚れを落とせ、拭き後が残りにくいスプレータイプが使いやすいとされています。
●フロントガラスの外側を掃除する方法
フロントガラスの外側は、まず水性の汚れをとってから、その後、油性の汚れをとっていく流れになります。
まず、泥や砂などは水をかけて洗い流し、それでも落ち切らなかった頑固な汚れは、カーシャンプーを使ってこすり洗いします。洗い終わったら水で泡ごと落として、水滴を残さないように乾拭きします。
その後、油膜除去剤を使って油性の汚れをとっていきます。
●どうしても汚れが落ちない場合は
固着した汚れは、なかなか落ちにくいこともあります。ひどい汚れで自分では綺麗にできないと思ったら、プロの清掃業者に依頼する方法もあります。
とくに、フロントガラスの外側についた油性の汚れは落ちにくいこともあり、無理に落とそうとするとフロントガラスを傷つけてしまうこともあるため、注意が必要です。
業者に依頼すると、フロントガラスだけでなく、シートクリーニングや消臭、防菌なども行ってくれます。クルマをピカピカにさせたいと思ったら、業者に依頼するのも良いですね。
●フロントガラスをきれいに保つ方法
フロントガラスの汚れをとってきれいにしたら、その状態をなるべく長く保ちたいと思いますよね。そういったときに便利なのが、撥水タイプのコーティング剤です。フロントガラスの表面に薄くて硬い特殊な被膜(コート)をかけます。
コーティングすることにより、汚れが固着しにくくなり、洗車が容易になるだけでなく、水弾きが良くなるため、雨の日でも視界が悪くなりづらく、ワイパーの使用頻度も少なくて済みます。
また、フロントガラスだけでなく、ボディもコーティングすると色褪せや腐食などからクルマを守り、綺麗な状態を保つことができます。洗車するだけでも面倒に感じる人は多いと思いますが、たまには愛車のためにひと手間かけてみるのもおすすめです。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
【関連記事】
クルマに付着した黄砂はどうやって除去するのが正しいの? 洗車は擦らず優しく水洗いを!
https://clicccar.com/2023/04/12/1275984/
クルマのワイパーを長持ちさせる方法は?乾いた状態で使うとどうなる?交換時期はいつ?
https://clicccar.com/2023/04/12/1274856/
クルマの布シートを快適に保つ正しい掃除方法。自分で簡単に安くできる方法とは
https://clicccar.com/2023/04/04/1270872/
正しい洗車は手洗いにあり!? 基本のやり方と洗車道具を再チェック
https://clicccar.com/2023/03/04/1263136/
セルフ洗車機の正しい使い方! 愛車への傷や破損を防ぐために注意したいこととは?
https://clicccar.com/2023/03/03/1263094/