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■九州北部や中国地方で黄砂の到来を観測
気象庁は4月12日(水)から4月13日(木)にかけて、日本の広い範囲で黄砂の飛来が予想されると発表しました。
九州北部や中国地方の広い範囲では、既に黄砂が観測されており、不要不急の外出は控えること、屋外で長時間運動することは避けること、と促されています。特に呼吸器や循環器に疾患のある人や高齢者は体調を鑑みて、より慎重な行動が必要といえそうです。
ほかにも、黄砂は大切な愛車にも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、黄砂がクルマに与える影響や正しい除去方法、あらかじめできる対策について解説します。
●そもそも黄砂ってなに?
黄砂とは、高度数千mの高さまで巻き上げられた土壌や鉱物粒子のことで、中国の砂漠地域などから偏西風にのって日本に到来しているものです。
黄砂の成分は石英や長石などの硬い鉱物で、角ばった形をしています。そのため、クルマに付着すると汚れが目立つだけでなく、傷がついてしまう恐れがあります。放置して雨が降ると、粘土のようにこびりついてしまうことも…。
フロントガラスに黄砂が付着している場合は、いきなりワイパーを動かして除去しようとしてはいけません。フロントガラスを傷つけることになってしまうため、正しい方法と手順でおこなう必要があります。
●黄砂がクルマに与える影響は?
多くの黄砂が飛散すると、視界が悪くなることが予想されます。特にフロントガラスに付着した黄砂を放置すれば、より視界を悪化させる原因になります。
黄砂を落とすのにもっとも適しているのが、高圧洗浄機を使った水洗いです。高水圧の水を勢いよく吹き付けることで、こすることなく、こびりついた黄砂を短時間でキレイに落とすことができます。
自宅に高圧洗浄機がない場合は、コイン洗車場を利用するのがオススメです。基本的には300円から1000円程度の料金で利用することができます。本格的な洗浄設備を備えているコイン洗車場は多いですが、施設によっては高圧洗浄機が完備されていないところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、こまめに水洗いをしたり、カーシャンプーを利用して優しくスポンジで洗ってあげたりするのもお手軽にできて効果的です。前述のようにいきなりワイパーを動かしたり、濡れていないタオルで擦ったりしてしまうとフロントガラスやボディに傷をつけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
●実は事前にやっておくと効果抜群の黄砂対策
黄砂は、基本的に年間を通して日本列島に飛来しています。2月頃から増加し始めて、3月〜5月の間にピークを迎えるということが分かっているので、あらかじめ対策をしておくことも可能です。
たとえば、ワックスやコーティング剤でボディを保護しておくのは効果的です。ワックスやコーティング剤で保護をしておくと黄砂が付着しづらくなることはもちろん、水洗い洗車だけで黄砂を十分に落とすことができます。
しかしワックスやコーティング剤は、必ず黄砂が到来する前に塗っておくようにしましょう。黄砂が飛来してボディに付着してからワックスやコーティング剤を使用すると、ボディに擦り込むようなかたちになってしまい、逆にクルマを傷つけてしまいます。
ほかにも可能であれば、なるべく屋外ではなく屋内のガレージに駐車したり、黄砂や花粉の時期はボディカバーをつけるようにすると効果的です。特に、今年は北日本を中心に黄砂の飛散量が多くなると予想されているので、対策を怠らず安全運転を心掛けていきましょう。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
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