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■ワイパーには正しい使い方がある
雨の日は、どうしても気分が上がらないという人も多いのではないでしょうか。出かけるにしても傘を持っていく必要がありますし、自転車やバイクを利用する人はかっぱや長靴を着用しなければなりません。
クルマを運転する際は、視界や路面状況が悪くなるため、いつも以上に安全運転を心掛ける必要があります。
そんな雨の日の運転にかかせないのがワイパーです。
スイッチを入れるとワイパーが動き、雨水を除いて視界が見やすくなるものですが、実は正しい使い方があります。
間違った使い方をしてしまうと、ガラスに傷がついたり、すぐにワイパーを交換したりすることになることも。今回は、ワイパーの正しい使い方を知りましょう。
●ワイパーが乾いた状態で使ってはいけない?
まず、ワイパーは乾いた状態で使ってはいけません。ガラスには、目に見えづらくても埃や砂が付いているもので、乾いた状態でワイパーを動かしてしまうと、紙やすりでこすったようになり、ガラス面に傷がついてしまいます。
そのため、ぽつぽつ雨が降ってきたな、と思っても、ガラスがある程度濡れるまで少し待つのがよいとされています。
まれに、ガラスが汚れているからといって、ウォッシャー液を吹き付けてワイパーを動かす方もいますが、それはNG行為! 埃や砂で傷つくだけでなく、白い線が残って余計に汚れてしまいます。
●ワイパーを長持ちさせる方法
ワイパーを長持ちさせるためには、ガラス面と接するゴムを傷ませないことが重要です。ガラスをきれいな状態に保っておくことが効果的で、ゴムに溜まったゴミはティッシュやウエスなどできれいに拭き取っておきましょう。
また、雪が降る地域なら停めているときにワイパーを立てて、雪の重みでワイパーが傷むことを防ぎます。
ワイパーブレードは「トーナメントタイプ」「フラットタイプ」「デザインタイプ」の3種類がありますが、サイズが異なるものを付けるのはNGです。長すぎるとほかの部分を傷つけ、短すぎるときれいにガラス全体を拭き取れないためです。
ほかには、ゴムの種類やウインドウの角度など、さまざまな要素が関係しますが、ガラスに塗る撥水剤と相性がよくないケースもあります。ワイパーを動かして、バババッとジャンプするような動き方をするときは相性がよくありません。そういった場合は、「撥水剤対応ゴム」などと書かれた商品を使ってみてください。
●ワイパーの交換時期はいつ?
ワイパーは定期的に交換しなければいけません。クルマを使う頻度や状況によって異なりますが、基本的にワイパー本体は1年ごと、ゴムは半年ごとくらいが交換の目安です。
ワイパーは使用していなくても日光や雨、風の影響を受けているため、ゴムの劣化が起こっています。たとえば、ワイパーを動かしたときに、線が残る、均等に拭き取れない、乾いた後に水が残る、ゴムがスムーズに動かない、などの不具合が生じたら、ワイパーの交換時期と考えられます。
しかし、ゴムだけ交換しても不具合が改善されなかったら、ワイパー本体ごと交換することをおすすめします。
ワイパーを正しく使わないと、ガラスに傷がついてしまうことがあるため、気をつけなければいけません。ワイパーを適切に使って長持ちさせつつ、定期的に交換して、雨の日でも安全に運転できるように心がけましょう。
(鈴木 僚太[ピーコックブルー])
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