フィアットSUV「500X」の後継「600」市販型、レトロスタイルがよく似合う新デザインのテールライトに注目!

■クリアセクションとC字型のLEDグラフィックを備えた、レトロスタイル採用

フィアットは現在、スモールSUV「500X」後継モデルを開発中と見られますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット
フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット

ステランティスグループは、フィアットが2023年に2つのまったく新しいEVをデビューさせることを公式に発表しています。そのうちの1台が、「500X」の後継モデルで、ジープ「アベンジャー」と兄弟になるフィアット「600」と噂されています。

ドイツのフィアットテスト施設で捉えた最新プロトタイプは、実用的な5ドアスタイルを継承し、より広々としたキャビン、より高いシート位置を備えた「500」のロング&拡大バージョンのようです。

フロントエンドには、分割された円形LEDヘッドライトと下部中央に大きなエアインテークを装備、その上には新設計のグリルが見てとれます。後者は500と同様のパターンを特徴とし、ADAS用のセンサーを収容します。

フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット
フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット

またリアエンドでは、クリアセクションとC字型のLEDグラフィックを備えた、レトロスタイルのテールライトを採用。全体的には、昨年末に生産終了した500Xを連想させます。

キャビン内では、10.25インチの自立式インフォテインメントタッチスクリーンと、電動500と同様の丸い形のデジタルインストルメントクラスターを搭載します。

600は、スモールSUVセグメントの下位に位置すると考えられており、500Xの後継モデルとしてサイズを拡大、コンパクトSUVと競合する可能性があります。

最終的にはステランティスの多数の小型モデルで使用されている第2世代「CMP/eCMP」プラットフォームを採用。ICE(内燃機関)とEVパワートレインに対応する予定で、ボディサイズは全長4084mmとジープ アベンジャーに近く、ホイールベースはほぼ同一の2560mmになると予想されます。

フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット
フィアット 600 市販型プロトタイプ スパイショット

ICEバージョンのパワートレインは、1.2リットルピュアテック直列3気筒ガソリンターボチャージャーエンジンや、発表されたばかりの1.2リットルピュアテック48Vマイルドハイブリッドエンジンが予想されています。

一方、フルエレクトリック版では、他のステランティス車と同様に、最高出力156ps・最大トルク260Nmを発揮するフロントマウントの電気モーターが搭載される可能性が最も高いといいます。バッテリー容量は54kWhで、WLTPモードでの航続距離は400km(249マイル)を実現すると見られます。

600はポーランドのティヒ工場で生産され、 正式なデビューは2023年後半と噂されています。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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