■何らかの電動化がなされた9つのモデルのうち、4つはフルエレクトリック
三菱自動車が新中期経営計画「Challenge 2025」を発表、今後5年間で電動モデルを備えた9つのモデルを含む、16車種を導入することを発表しました。
そこでは、研究開発投資の増加を発表しながら、ICE、ハイブリッド、および電気パワートレインを備えた一連のデビューを示唆。16台以上の今後のモデルの発売に関するグループショット・ティーザーを公開しました。
その中には、軽自動車、スーパーミニ、2列SUV、3列SUV、ピックアップ、ミニバンのセグメントをカバーするICE 搭載モデル、ハイブリッドモデル、およびフルエレクトリックモデルがあることがわかりました。
これを実現するために、三菱は研究開発への投資を増加させ、アライアンスの他の2つのメンバーである、ルノーと日産との協力を強化していく構えだといいます。
16の今後のモデルには、何らかの電動化がなされた9つのモデルのうち、4つはフルエレクトリックになりますが、 ほとんどがラップの下に隠されており、詳細は不明です。
直近での注目は、三菱「トライトン/L200」の後継として2023年に登場する予定のICE搭載ピックアップでしょう。 ティザーからみるデザインには、特徴的なLEDデイタイムランニングライトと、ボクシーなホイールアーチ、フェンダーエクステンションになどが含まれています。これは日産「ナバラ」と兄弟になり、同じラダーフレームを採用します。
2025年には新型ピックアップ・パッセンジャービークル(PPV)を導入、三菱パジェロ・スポーツの後継車となり、トライトン/L200とのエクステリアデザインの差別化が図られる可能性が高いです。またシルエットから判断すると、ICE搭載モデルとは異なるように見え、完全電動ピックアップを示唆しています。
そのほか、ICE搭載モデルの中には「XFCコンセプト」の市販型バージョン、新型の3列クロスオーバーSUV、「XPander」とは異なる新開発ミニバンなど、新型ラッシュが見られそうです。
ハイブリッドでは、ルノー「クリオ」の三菱バージョンとなる「コルト」「エクリプス クロス」後継となる2列クロスオーバーSUVなどが計画されています。
バッテリー式電気自動車 (BEV) に関しては、三菱自動車は完全電気ピックアップを含む4つのモデルを示唆。 そのうちの2台はアライアンスメンバーから供給され、1台はルノーと共有、もう1台は日産と共有されます。
三菱自動車では、2030年までに売上高の50%が電動化モデルで占められ、2035年までに100%が電動モデルとなります。これにより自動車のCO2排出量は40%削減され、カーボンニュートラルな未来に近づくことになることでしょう。