■スーパーカーの「R8 V10」を上回り、これまでで最もパワフルなアウディに
アウディのハードコアセダン「RS6」のフルエレクトリックバージョンとなる「RS6 e-tron」市販型の最新プロトタイプを、カメラが初めて鮮明に捉えました。
前回の夕暮れ時から一転、晴天下で撮影したプロトタイプは渦巻きのカモフラージュラップをまとい、スタイリングディテールを隠していますが、興味深い点がいくつかみられます。
フロントエンドデザインは、ベースとなる「A6 e-tron」のノーズと一致しているほか、下部にはバンパーに台形の開口部を配置。
コーナーには縦基調のエアインテークが確認できます。ヘッドライトユニットは、上部にLEDストリップを備え、下部にメインライトを配置するスプリットライトです。
側面では、ファストバック形状の流れるようなルーフラインが確認できるほか、リアフェンダー上部に充電ポートを装備しています。
また、コンセプトモデル段階で採用していたデジタルウィングミラーは、プロトタイプでは従来のミラーに置き換えられていますが、生産モデルにカメラが搭載される可能性はあるといいます。足回りには、5本スポークのホイール、その奥には大きな赤いブレーキキャリパーが見えています。
リアエンドは、バンパー下部に台形の開口部が見られるほか、スリムなLEDテールライトの一部が確認できますが、ボディ外側はカモフラージュで覆われ、最終デザインを隠しています。
パワートレインは未だ不明ですが、「A6 e-tron」より強化されることは確実です。A6 e-tron Avantコンセプトでは、最高出力470馬力ps・最大トルク800Nmを発揮、4.0秒未満で62マイル/h(100km/h)まで加速できると公表されていました。
最新の噂では、RS6 e-tronではクワッドモーターを搭載し、最高出力810ps以上を発揮する可能性もあるといいます。実現すれば、「RS e-tron GT」や、スーパーカーの「R8 V10」を上回るパフォーマンスとなり、これまでで最もパワフルなアウディとなるでしょう。
市販型では、「Q6 e-tron」やポルシェ「マカンEV」と「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを共有すると思われます。
標準のA6 e-tron は2023年末までに登場するとみられ、その1年後にアバントモデル、2024年内にRS6 e-tronがデビューすると予想されています。