ヤマハ発動機のグループ会社がコロンビアで一般消費者向け金融プログラムをスタート。オートバイの新規ユーザー獲得を目指す

■ファイナンスの対象をスペアパーツやアフターサービスにも拡大予定

ヤマハ発動機のグループ会社「Yamaha Motor Finance Colombia S.A.S.(YMFCO)」は、このほど、一般消費者と販売店に向けた金融プログラムを立ち上げ、実質的な営業を開始しました。

YMFCOは、コロンビアの金融サービス会社。コロンビアでは、ヤマハ発動機の連結子会社で、現地法人のインコルモトス・ヤマハを通じて二輪車の製造、販売が行われています。

ヤマハ発動機の子会社が、コロンビアで一般消費者向けおよび販売店向けの金融プログラムを開始
ヤマハ発動機の子会社が、コロンビアで一般消費者向けおよび販売店向けの金融プログラムを開始

南米のコロンビアは、交通インフラが整備されていない地域が多く、二輪車が重要な交通手段の一部になっているそうです。

幅広い層の購入をサポートするための金融サービスのニーズが高く、多くの潜在ユーザーから長い間、メーカー系が提供する金融サービスであるキャプティブ・ファイナンスの要望が集まっていたそうです。

グループ会社のYMFCOでは、ユーザーがオートバイのある生活を快適に楽しめるように、長期間にわたって良きパートナーとして貢献していくとしています。

ヤマハ発動機では、二輪車の需要伸長が見込まれるコロンビアを南米における重要な市場のひとつと位置づけ、事業拡大を推進しています。

今回の一般消費者向け金融プログラムの開始により、最新のIT技術を活用し、迅速で安定的な金融サービスが提供できるようになります。「ヤマハ」ブランドの二輪車を安心して購入できる選択肢を提供することで新たなユーザーを獲得し、販売拡大につなげる狙い。

YMFCOは、今後、ファイナンスの対象をスペアパーツやアフターサービスに拡大。さらに、保険事業やリース事業などの展開も予定されています。また、ヤマハの楽器や音響機器もサービス対象に加わる予定です。

ヤマハ発動機では、2022年2月発表の中期経営計画で、金融サービス事業を既存事業を支えるための重要なコア事業と位置づけています。

各地域で製品販売事業との協力体制をより強化し、新規ユーザーの獲得を目指す構えです。また、製品、金融サービスを継続して利用してもらえる環境作りにも注力するとしています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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