「電気自動車なの?」咲村良子×日産エクストレイル【注目モデルでドライブデート!? Vol.152】

■質感が高い

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今回の“彼女”は、咲村良子さん!

「革のシートなんだ。ブルーのキルティング処理も入ってお洒落だね」と彼女。

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日産エクストレイル

ボクの愛車は日産「エクストレイルAUTECH」の新型で、AUTECH(オーテック)というのは上級感が増した特別仕様だ。

スタイリングは専用グリルやボディ下部のシルバーのパーツをコーディネートし、標準仕様にはない20インチのタイヤ&アルミホイールを履いてドレスアップ。インテリアはキルティング処理の入ったレザーシートでひときわ質感が高い。

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青いキルティング!

人間の感覚的なセンサーは意外なほど正確だ。室内の仕立ての上質感は直感的に判断できたりする。そして彼女は人並み以上に洋服などの質感にウルさい。

だけど、キルティング処理の入ったシート表皮をはじめとするこのクルマのインテリアの上質感は、彼女も納得のようだ。

彼女に喜んでもらえただけでも、AUTECHを選んだ価値はあったと思う。実際のところ、ボク自身の満足感も相当高いんだけど。

●隠れた楽しみ

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疾走するe-Power

「ところで、このクルマって電気自動車じゃないよね。エンジンが付いているんだよね? エンジンの存在感がない気がする」

新型エクストレイルはハイブリッドカーだから、しっかりエンジンを積んでいるけれど、彼女がそう疑問を感じる理由もよくわかる。音が静かすぎるからだ。エンジンがかかっていても、それを感じさせないほど小さな音しかしないからだ。

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e-Powerの正体

「e-POWER」と呼ぶ日産のハイブリッドシステムは、エンジンは発電機に徹している。その電気を使ってモーターを回して走るから、何よりの特徴は走行感覚が電気自動車そのものだってこと。

そしてもうひとつの特徴は、音が静かなことだ。ごくまれに、アクセルを踏み込んだ時にエンジン音が大きくなることがあるけれど、その頻度は他社のハイブリッドカーに比べて断然、少ない。だからエンジンを積んでいる感じがしないのだ。

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インテリアが素敵

「このあいだ話したでしょ。『私が小さい頃、家のクルマがエクストレイルだった』って。そのクルマはこんなに静かじゃなかった気がする。気のせいかな」

いや、まったくもって気のせいじゃないと思うよ。いっぽうで新型は「エンジンを積んでない」と言ったら、騙される同乗者もたくさんいる気がする。

でも、そんな彼女でも気づいていないことがある。それは、新型エクストレイルは運転がとっても楽しいってこと。

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まだ知らない気持ちよさ

ドライバーのハンドル操作に対して曲がり方が忠実だから峠道が楽しいし、アクセルを踏み込んだ時の加速感も気持ちいい。

いつか、彼女も免許を取ってその楽しさに気が付く日が来るのかな? それはそれでちょっと楽しみだと思っている。

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:咲村良子/ヘア&メイク:東 なつみ/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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