■第一弾はGクラスのEV版「EQG」の可能性
メルセデス・ベンツは、バッテリー電気自動車のサブブランドである「EQ」シリーズを展開していますが、2024年を目処に順次廃止していく可能性があることをドイツメディア「Handelsblatt」が報じました。
EQシリーズは2016年に誕生、2019年には第一弾となる「EQC」が発売されました。現在「EQA」「EQB」「EQC」「EQE」「EQS」「EQV」をラインアップしているほか、SUVでは「EQE SUV」「EQS SUV」が存在しています。
また先日、Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)のEV版となる「EQG」市販型プロトタイプを捉えています。
しかし、同誌によるとメルセデスは2024年を目処にBEVから「EQ」の車名を削除、従来の命名構造に戻すといいます。
理由は簡単で、将来内燃機関モデルの生産が終了すれば、もはやBEVに別のサブブランドを残す必要性がないからです。最新情報によれば、実はすでにEQサブブランドの終了は決定しているといい、それがいつ行われるかを決めるだけだといいます。
さらに調べを進めると、EQの名が最初には外されるのは、前述したGクラスの電動版となる「EQG」である可能性があることがわかりました。EQGは2024年にデビューすることが予想されており、タイミング的には実現する可能性が高いと思われます。
同ブランドでは現在、「MMA」(メルセデス・ベンツ モジュラー アーキテクチャ プラットフォーム)を開発しており、EQGにはその基盤が採用される予定です
EQブランドのモデルが消えることは濃厚のようですが、その名前を完全に放棄するわけではないようで、このブランディングをウォールボックスや充電サービスなどのEVアクセサリーや、テクノロジーブランドとして使用したいと考えているといいます。
この動きにより、顧客はメルセデスの混雑したラインアップを把握しやすくなるメリットが期待できます。Cクラス、Eクラス、Sクラスなどの名前は顧客に認知されており、EQE SUV やEQS SUVなどの名前は、人気のあるGLEやGLSに相当する電気版として強力とは言えないからです。
果たしてゲレンデヴァーゲンEV版となるモデルの車名はどうなるのか、要注目です。