ホンダが新型電動SUV「プロローグ」の開発にVRやAR技術を本格導入

■「プロローグ」はホンダの新車開発プロセスを革新するモデル

ホンダ「プロローグ」のVR画像

ホンダがまもなく詳細発表を予定している新型SUV「プロローグ」の新たなレンダリングを公開しました。

同社がVR(仮想現実)技術により表現したもので、内外装デザインはロサンゼルスに拠点を置く同社の若手デザインチームが担当。

「ネオラギッド」をデザインテーマに、これまでに無いクリーンでシンプルな面で構成された電動SUVの実現を目指しています。

新型SUVホンダ「プロローグ」のエクステリア

そのエクステリアは知的で美しく、高い位置に配したワイド感のある横一文字のテールランプが新鮮味を感じさせ、車両後部のエンブレムは、Hマークから「H o n d a」のレタリングに置き換えられています。

ボディサイズは全長が約4,880mm、全幅が約1,990mm、全高が約1,640mmでホイールベースが約3,090mm。

新型SUVホンダ「プロローグ」のエクステリア

来春、日本で発売を予定しているミッドサイズSUV「ZR-V」よりも一回り大きく、ショートオーバーハング&ロングホイールベース、大径タイヤ(21インチ)などの採用により、力強さを訴求しています。

新型SUVホンダ「プロローグ」のインテリア

インテリアにはパノラミックルーフを備え、水平基調のインパネには11インチのドライバー用デジタルメーターと、中央に11.3インチのLEDディスプレイを装備しています。

●VR、AR技術を駆使して日米拠点で平行開発

ホンダ「プロローグ」のVRによる開発風景

「プロローグ」の開発では、同社が6年前から実用化に取り組んで来たVR技術に加え、AR(拡張現実)技術を本格導入。データ主導による設計プロセスを推進しており、これまでの実物大クレイモデルは主に設計検証用ツールとして使用。

新型SUVホンダ「プロローグ」のインテリア

インテリア開発ではコロナ禍の中、ロサンゼルスと日本のデザインスタジオ間をVR/AR環境で繋ぎ、インテリアの素材や色、仕上げ等の確認を視覚化することで素早いフィードバックに役立てたそうです。

新型SUVホンダ「プロローグ」のサイドビュー

同車の開発を皮切りに、今後世界中の開発センター間でVR/AR技術を駆使した開発を展開予定。

近年、北米市場優先の同社ですが、新型SUV「プロローグ」はホンダ車の中でもデザイン的に洗練されており、北米向けのEV仕様(2024年導入予定)に限らず、HEVやPHEV仕様での日本市場への早期導入が期待されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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